小野末(おのすえ)
小野末(本名:末吉)は1910年4月に
新潟市で生まれました。
1933年に新潟師範学校を出ると同時に上京し
翌年にはセザンヌの影響を受けながらも
“デッサンの神様”と称されるほど
高いデッサン力で知られている
安井曾太郎の下で学びます。
その後20代後半の頃に一水会展において初入選。
1943年には同展に出品した『早春』などで
一水会賞を獲得したり、1948年には
『華街展望』を出品し、再度一水会優賞を受賞。
他にも1950年には第1回アトリエ新人賞を
受賞するなどしていきました。
やがて1955年には世界でも通じる作品作りのために
欧州エリアに渡り、
1959年、国際具象派協会の創立に参加。
また1965年からはエジプトやギリシャ、
メキシコなどにも訪れています。
60代になると会員となっていた一水会から抜け
1981年には東京と大阪の高島屋にて
個展『砂漠の歌』を開催。
次の年には同個展が認められ
芸術選奨文部大臣賞を受賞しました。
そして1985年1月に息を引き取っています。
なお1956年に創られた安井曽太郎記念会の運営や
安井賞にも携わりました。
幅広い作風
小野末は師匠の安井曾太郎から強く受け継いだ
写実主義の作品を初期には発表していきましたが
その写実性は失わずに大自然や動物を
骨太で緊張感のある作品として
仕上げている事で知られています。
闘牛や砂漠の連作が多く、15点もの作品を発表し
芸術選奨文部大臣賞となった個展「砂漠の歌」は、
小野末のキャリアを象徴するものだと言えます。
なお寺院や教会作品にも優れ
それらは背景をシンプルに統一し
寂しさが画面全体に現れています。
他にも人形画も描いており
背景を極力無くし人形の細かいところまで描き
人形も独特の表情を見せている内容のものもあるなど
幅広い作風は小野末の持ち味と言えます。
・『アクロポリスの丘』について
特に『アクロポリスの丘』は
一番の代表作として挙げられています。
ブラウン一色で統一された背景の中で
古代ギリシャ神殿がぼんやりと
グレー色で浮かんでおり、また色合いも美しく
決して重すぎない雰囲気が作品の持ち味となっています。
関連用語の細かい解説
・一水会
1936年に設立。
設立当時のメンバーとしては安井曾太郎や
大胆でありながらも優雅で、
また客観性と感情的でもあると
正反対の2つの要素を
同じ作品で融合させた有島生馬。
オーギュスト・ルノワールに影響を受けた
自然光のある美しい色彩感覚が知られている
山下新太郎などがいます。
二科会出身が多く堅実的で写実性のある洋画家が
割合として多分に占められていると言われています。
・国際具象派協会
1959年に小野末と、フランス出身の画家で
抑えた色使いと鋭角なラインが特徴の
ベルナール・ビュッフェと共に設立されました。
様々な要素を徹底学んでいる小野末
小野末は1959年に東京大学工学部建築科の
講師を務めています。
小野末の描く造形物は建物の造りを把握した上で
表現している事が分かりますし、
とにかく絵画作品に関する
様々な要素を徹底学んでいる事も伺えます。
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