増村紀一郎は、1941年に東京都に生まれました。
父は漆芸家の増村益城で
彼も人間国宝に認定されています。
増村紀一郎は28歳の時に東京芸術大学大学院
美術研究科漆芸専攻を卒業し
1982年に東京芸術大学美術学部の助手
その後同校の助教授や教授に従事しました。
また、同時に自身の制作活動も続け
51歳で発表した「乾漆朱漆鉢」はロンドンの
ヴィクトリア&アルバート・ミュージアムの
買い上げ作品となっています。
翌年には東京国立近代美術館・工芸館の
「塗りの系譜展」、その後も
ヴィクトリア&アルバート・ミュージアムでの
「ジャパニーズ・スタジオ・クラフツ展」や、
デンバー州立美術館や
ジャパン・ソサエティギャラリーには
招待作品を出品するなど
日本国内、海外でも積極的に活動しました。
さらに1988年には宮内庁の正倉院宝物
「漆皮御袈裟箱」の復元を作成するなどし
2002年に紫綬褒章を受章しています。
そして2008年、67歳の時に「髹漆」の分野で
重要無形文化財保持者に認定されました。
同年に春日部市民栄誉賞も受賞し
翌年は神宮に「乾漆葉盤」を奉納しています。
増村紀一郎の作品の特徴は
とにかくそのアイデアに富んでいる点です。
普通「乾漆」という技法は
麻を漆で幾重にも塗り固めて仕上げていきます。
しかし、増村紀一郎の作品はそれにとどまらず
その作品群はとても幅広いものになっています。
中には動物の皮に漆を塗った
「漆皮」という変わった技法もあります。
これはまず、乾燥させた動物の皮を水で戻して
木型に密着させます。
それを乾燥させて固まった状態で
木型から外して漆を塗ります。
こういった技法も含め、増村はあらゆるものを
漆芸で作品へと昇華させる、自由で
機知に富んだ作風を得意としています。
また、器などの作品は見るだけのものではなく
「実際に使ってもらうために作っている」
というスタンスで
作品を制作していると述べています。
増村紀一郎の作品には、見るものだけではなく
工芸を人間の生活の延長線上にあるものとして捉え
高い芸術性も意識しながらも
「用」としての作品を信念に
その触覚に至るまで大切にした
制作活動を行ってきました。
また、20数年在住した春日部市への貢献は
多大なものがあり、髹漆のみならず
芸術文化全般に寄与しています。
その長年の貢献から
春日部市市民栄誉賞を授与されました。
また、東京芸術大学大学院漆芸専攻を
修了した後には、漆芸研究室で
後進の指導に長きに渡り従事しています。
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