上村松園は1875年4月に
京都で生まれた女性の日本画家です。
父は既に亡くなっており母子家庭で育ちましたが、
小学生の頃から絵に興味を持っていた
と言われています。
小学校を卒業した後、12歳で京都府画学校に入学すると
そこで、山水と人物描写に定評があり
鈴木派を代表する画家の鈴木松年と知り合い、
弟子入りを果たしました。
また京都府画学校を中退した後も、
鈴木松年から教えを受け続ける事となります。
やがて1890年、わずか15歳のときに
第1回内国勧業博覧会で一等褒状を獲得し
3年後には花鳥画で有名な幸野楳嶺に
弟子入りしました。
やがて1941年、帝国芸術院の会員に任命されると
3年後、69歳のときに帝室技芸員に任命されました。
代表作としては母子や序の舞に焔。
また1907年の第1回文部省美術展覧会にて
出品した長夜や、
1890年の第3回内国勧業博覧会で出した
四季美人などがあります。
上村松園の作品の特徴としては
簡略的構成と色彩ながらも、情感あふれる美人画と
花鳥画を描いている所にあります。
また美人画としては『卑俗性が一つもなく、
澄み切った真善美の日本人を描く』事を
モットーとしています。
なお上村松園には『女性が家庭に専念せず、
作品を作り続ける事』に非難があったようです。
上村松園のその信念にも同じ様に否定された
と考えられますが、それでも氏は
一貫して描き続けました。
心理的に正しい『真』。
人間の道徳的に正しい『善』。
そして見た目に美しい『美』の3つを
指している言葉です。
それに向かって芸術に限らず学問や道徳でも
目指すべきとされており、
またそれと同時に普遍的とも定義しています。
社会批判をしながらも「中央公論」などで
自身の考えを発表してきた、評論家の三宅雪嶺が
1891年にその真善美を元にした
「真善美日本人」を出版しています。
「真善美日本人」を上村松園が読んだ
と言う記述は見当たりませんが、作品制作の為にも
読んだ事は十分に考えられます。
このように真善美の日本人を描いてきた
上村松園ですが、作品の『焔』は
それとは正反対の内容となっています。
『焔』は源氏物語の中に出てくる生霊を描いた作品で
嫉妬により恨みのこもったそれが、
上村松園の作品らしくシンプルな構成です。
とは言え上品さは失っていないので
その点も含めて上村松園の良さの活かされた
代表作となっています。
また上村松園は
『ただ女性を綺麗に描くだけでいいと思っていない』
と言う趣旨の発言を残しており、
美しさがある上で真善美も体現している
と言われています。
『焔』の場合は「美しさ」がある上に、
「恨み」をも描いている作品です。
上村松園は母子などの作品を見ると、
卑俗なものを無しに女性の全てを描きたかったのでは
と感じられます。
女性としての苦労は強かったと考えられますが
鈴木松年や幸野楳嶺など多くの人から教えを受けながら
帝室技芸員になるなど高い評価がされている所は
十分に功績として挙げられます。
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