お役立ち情報
骨董品
2018/12/20

三代目・清風与平【帝室技芸員/陶芸】

三代目・清風与平(せいふうよへい)

 

三代目・清風与平は1851年2月に

 

現在の兵庫県西部にある

 

播磨国大塩村にて生まれます。

 

醤油醸造を経営すると同時に、

 

画家でもあった岡田良平の次男として育ちました。

 

12歳の時、鮮やかな百花繚乱の作品群で知られている

 

文人画家の田能村直入から教えを受け、

 

1866年に二代目・清風与平家で養子となり、

 

京都清水で陶芸作りを始めます。

 

また1878年に二代目・清風が亡くなり、

 

氏の妹であるいくと結婚していたため、

 

三代目・清風与平として名を継ぐ事となりました。 

 

以後、ウィーン万博や

 

シカゴ・コロンブス世界博への出展も果たし、

 

1893年、42歳のときに帝室技芸員に選定されました。

 

代表的な作品としては

 

白磁桜花氷裂文花瓶や桜花白抜き浮文釉下彩壺。

 

浅絳色画水鉢などがあります。

 

 

 

特徴

 

三代目・清風与平の特徴として、

 

釉薬を独自発展させてきた点が挙げられます。

 

原料となる土や石を採るため

 

京都一体の山林に出向き、そこから釉を作ったり

 

また敢えて何も手を加えず

 

素地土として使ったりもしています。

 

特に青磁や白磁での透かし彫りや

 

釉下彩が特長と言われており、

 

華やかさと細やかさ、そして豊かな色彩感覚も

 

併せ持っています。

 

 

 

技法

 

■釉薬

 

素焼きの陶磁器に珪酸塩化合物をかける技法です。

 

その為にガラスの性質を持つようになります。

 

■青磁

 

鉄が含まれている釉薬で作ります。

 

鉄分が化学変化を起こすことで青や緑色となる、

 

中国で発展された技法です。

 

■白磁

 

透明性のある淡く、美しい磁器の事です。

 

三代目・清風与平の優雅な作風を

 

引き立てるのに適した材質とも言えます。

 

■透かし彫り

 

彫金技法の一つで金属板や木、石と言った材質を

 

鏨などでくり抜き、模様を作ります。

 

■釉下彩

 

釉薬の上に絵付けを行ったものです。

 

 

 

時代に適応した三代目・清風与平

 

三代目・清風与平のそう言った作品群は、

 

実は初期は目立っていなかったようです。

 

氏は最初、中国の宋・明時代の古陶磁器を

 

再現していたようですが、

 

明治維新後作るのが困難になったので、

 

こう言った作品群を作るようになったとの事です。

 

上手く時代に合わせて作品の性質を変えたことで

 

成功しました。

 

 

 

一覧に戻る

このカテゴリの最近のお役立ち情報

片づけ始める前にご相談ください

賢い遺品整理・蔵整理

眠っている品物に思わぬ価値がある場合があります。

遺品整理業者・リサイクル業者は、骨董美術品類に高額をつけることはできません。

さらに処分費もかかります。無料査定・買取で賢い遺品整理・蔵整理をお勧めいたします。

  • KURAYAにご相談ください

    • どのように物が売れるのか知りたい
    • 骨董品などの遺品整理に困っている

    買取専門店KURAYAは,骨董品,金・プラチナ、ブランド品、ブランド時計、ダイヤモンド、切手、古銭、勲章、日本刀・鎧兜、掛け軸・絵画、版画、おもちゃ・ノベルティ、 高級食器、珊瑚、翡翠・鼈甲・琥珀、カメラ、鉄道模型,、着物・小物、鉄瓶・茶道具 ,墨・書道具など確かな目で高額買取いたします。

    買取専門店くらやは、新しいもの・古いもの、どんなお品も対象に鑑定する買取専門店としてオープンいたしました。貴金属・ブランド品買取をはじめとし、 古物・切手の買取・骨董品の買取に力をいれております。 ご自宅に眠っている貴金属・ブランド品・骨董品などはございませんか?古物・貴金属・ブランド品などを整理したい方、 現金が必要な方、お引越しで荷物を整理したい方、遺品整理、古い蔵を取り壊して中身を処分したい方など、様々なお客様からご利用いただいております。

査定・買取依頼する
簡易WEB査定