三代目・清風与平は1851年2月に
現在の兵庫県西部にある
播磨国大塩村にて生まれます。
醤油醸造を経営すると同時に、
画家でもあった岡田良平の次男として育ちました。
12歳の時、鮮やかな百花繚乱の作品群で知られている
文人画家の田能村直入から教えを受け、
1866年に二代目・清風与平家で養子となり、
京都清水で陶芸作りを始めます。
また1878年に二代目・清風が亡くなり、
氏の妹であるいくと結婚していたため、
三代目・清風与平として名を継ぐ事となりました。
以後、ウィーン万博や
シカゴ・コロンブス世界博への出展も果たし、
1893年、42歳のときに帝室技芸員に選定されました。
代表的な作品としては
白磁桜花氷裂文花瓶や桜花白抜き浮文釉下彩壺。
浅絳色画水鉢などがあります。
三代目・清風与平の特徴として、
釉薬を独自発展させてきた点が挙げられます。
原料となる土や石を採るため
京都一体の山林に出向き、そこから釉を作ったり
また敢えて何も手を加えず
素地土として使ったりもしています。
特に青磁や白磁での透かし彫りや
釉下彩が特長と言われており、
華やかさと細やかさ、そして豊かな色彩感覚も
併せ持っています。
■釉薬
素焼きの陶磁器に珪酸塩化合物をかける技法です。
その為にガラスの性質を持つようになります。
■青磁
鉄が含まれている釉薬で作ります。
鉄分が化学変化を起こすことで青や緑色となる、
中国で発展された技法です。
■白磁
透明性のある淡く、美しい磁器の事です。
三代目・清風与平の優雅な作風を
引き立てるのに適した材質とも言えます。
■透かし彫り
彫金技法の一つで金属板や木、石と言った材質を
鏨などでくり抜き、模様を作ります。
■釉下彩
釉薬の上に絵付けを行ったものです。
三代目・清風与平のそう言った作品群は、
実は初期は目立っていなかったようです。
氏は最初、中国の宋・明時代の古陶磁器を
再現していたようですが、
明治維新後作るのが困難になったので、
こう言った作品群を作るようになったとの事です。
上手く時代に合わせて作品の性質を変えたことで
成功しました。