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骨董品
2019/01/17

田崎草雲【帝室技芸員/絵画】

田崎草雲(たざきそううん)

 

田崎草雲は、1815年に江戸小川町に生まれました。

 

父は足利藩の足軽祐筆の田崎恒蔵です。

 

田崎草雲は幼少の頃から絵に長じていて

 

金井烏洲、谷文晁の門下生になりました。

 

草雲は20歳のときに足利藩を脱藩し

 

放浪の後、江戸の加藤梅翁の門下に入ります。

 

1843年には浅草山谷堀の裏店で家を借り

 

独立しましたが、作品の売れない日々が続きました。

 

その後は南宋の盛茂燁の山水画に影響を受け

 

研究を始めます。

 

この頃、松浦武四郎、小野胡山らの紹介で

 

玉池吟社の梁川星厳に会い強い影響を受け、

 

画論の研究も開始しました。

 

やがて35歳の頃から禅学に傾倒し、

 

草雲の号を使うようになりました。

 

1855年には、妻の菊子が亡くなると

 

江戸から足利に帰郷し、藩の絵師となっています。

 

53歳になると重臣を説き、藩論を尊王に統一して

 

百姓を徴兵した「誠心隊」の指図役として、

 

足利山麓会議に出席し

 

藩の防衛に尽力するなどしました。

 

その後、1876年の第一回内国勧業博覧会に

 

作品を出品したことをきっかけに、

 

高い評価を受けていきました。

 

約2年後、63歳の時には蓮岱寺山に

 

草庵「白石山房」を建て、山水、花鳥、人物など

 

様々な絵を描きつつ、弟子に指導を行っています。

 

そして、1890年には皇居の杉戸図を描くまでとなり

 

同年75歳で帝室技芸員に任命されました。

 

 

 

田崎草雲の作品の特徴と技法

 

田崎草雲の作品の特徴は、山水画、花鳥図、

 

人物画などを写実的な表現で多く描いている点です。

 

「絹本著色 蓬莱仙宮図」では、

 

海洋の遠景に蓬莱山が浮かび、奇岩、青松の間に

 

楼閣を配しています。

 

鶴が十数羽島の上を飛来しており

 

吉兆の予感を感じさせます。

 

中景には波濤が描かれており

 

力強さを演出しています。

 

構図は画面が遠景、中景、近景と分けられ

 

それぞれを雲煙で繋ぐ遠近法を用いており

 

その緊迫感と色調の融合によって

 

美しい日本画に仕上げています。

 

 

 

田崎草雲の評価される所以

 

国内外で賞を多数獲得し

 

評価の高い田崎草雲ですが、作品だけでなく、

 

田崎草雲の実直で一本気な性格は、

 

様々な分野の人々から愛され敬われました。

 

また、後進の育成にも尽力しており

 

白石山房では弟子に絵を指導していましたが、

 

絵に対する志の低い弟子は取らず、

 

田崎草雲の目にかなう者しか取らなかった

 

と言われています。

 

その実直で正義感が強い

 

田崎草雲の性格が表れています。

 

 

 

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