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骨董品
2019/01/17

富岡鉄斎【帝室技芸員/絵画】

富岡鉄斎(とみおかてっさい)

 

1837年、富岡鉄斎は京都に生まれました。

 

幼少の頃は石門心学を学び、

 

10代半ばには大国隆正より勤王思想や国学などを。

 

岩垣月州らには詩文、陽明学、漢学等を

 

教わっています。

 

18歳頃から女流歌人であった

 

大田垣蓮月尼に育てられ、大きな影響を受けました。

 

翌年に大角南耕、窪田雪鷹らに絵を学び、

 

小田海僊に南画、浮田一蕙に大和絵を学びました。

 

さらに24歳になると長崎に遊学し、

 

長崎南画派祖門鉄翁、木下逸雲、

 

小曽根幹堂らに指導を受け、

 

独自の画風を築き上げていきます。

 

翌年には山中静逸の影響で

 

絵を描くことで生計を立て始め、私塾を開きました。

 

藤本鉄石や平野国臣、江馬天江らと交遊を深めます。

 

明治維新後は大和国石上神宮など

 

関西地方の神官を務めました。

 

37歳の頃には松浦武四郎の影響で北海道を訪れ、

 

アイヌをモチーフにした「旧蝦夷風俗図」を描きます。

 

その後1893年から約10年間は

 

京都市美術学校の教員を務めました。

 

教員として働く間も、京都青年絵画研究会展示会の

 

評議員や京都美術協会委員、

 

京都市立日本青年絵画共進会顧問などを歴任し、

 

1897年には、谷口藹山、田能村直入らと共に

 

日本南画協会を設立し南画の隆盛に寄与しています。

 

これらの功績が認められ富岡鉄斎は

 

1917年、80歳の時に帝室技芸員に任命されました。

 

以後、1919年には帝国美術院の会員となり、

 

日本南画協会にも

 

定期的に作品を発表していきました。

 

 

 

富岡鉄斎の作品の特徴と技法

 

富岡鉄斎は、大和絵や浮世絵、琳派、大津絵、

 

南画などを学んでいたとされていますが、

 

長崎に遊学した以降に変化を見せ、幅広い知識や

 

画法で自らの画風を確立していきました。

 

30代以降の作品は、筆使いは細い線、色彩も淡く、

 

文人の趣き深く描かれています。

 

50代に入ると筆使いも力強く、太く描かれ、

 

60代の頃には明清画、大和絵の趣で描かれており、

 

構図はダイナミックであり奔放です。

 

70代になると画風はますます洗練され、

 

富岡鉄斎の独自の世界を築いています。

 

富岡鉄斎の作品は日本画や洋画の範疇を外れ、

 

水墨画でありながら岩や山、木々は立体的で

 

奥行きを見せますが、

 

その構図や空間表現は独特で

 

重層的に表現されています。

 

 

 

富岡鉄斎の評価される所以

 

富岡鉄斎の作品は、文人画家らしく絵には趣があり

 

独特な味わいを醸し出しています。

 

水墨画でありながら、

 

生命感溢れる表現が評価されています。

 

その作品はよくゴッホを想起させるもの

 

として表現され、幼い時に難聴を患った経験、

 

若い頃から培ってきた知識と感性が

 

文人画家としての画風を築いたと想起されます。

 

 

 

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