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松山店
2020/10/20

愛媛県松山市 日本刀の買取|太刀 脇差 短刀|刀剣類の取り扱いには登録証が重要です

11:19 am

こんにちは。

日本刀をはじめ、脇差や短刀など刀剣類や骨董品の買取をする買取専門店『くらや松山店』です。

今回は、お買取の評価ポイントや日本刀の種類などご紹介いたします。

買取するにあたって

現在、日本刀や古式銃は教育委員会が管理するものであり、銃砲刀剣類登録証という認可された日本刀以外は所持及び売買が出来なくなっています。相続される時、または売却や買取をしてもらう時は必ずこの銃砲刀剣類登録証が付随していることを確認することが必要です。

 

万が一、登録証がない場合は焦らず最寄りの警察署に連絡をし、登録証の発行を行う手続きについて説明を受けてください。その際、廃棄処分を強く勧められるケースが多いのですが、日本刀は絶対に廃棄処分をしてほしくないお品物の一つです。

 

日本刀は、古い刀では約1000年の月日を経て伝わった文化財クラスのものや、新しくとも大変な有名刀工の作であった場合、その歴史的価値や美術的価値は計り知れません。素人判断で廃棄してしまうことは、日本の世界に誇れる美術文化史にも多いに痛手になってしまうのです。

 

もちろん、登録制度なので審査があり次の物は認可されない場合があります。

認可されない物

明治以後に輸入された銃砲類、銃剣、海外製刀剣、日本刀としての製法で作成されていない日本刀などです。

刀の錆びは自分では落とさない!

日本刀は、日本刀の研磨職人によって研磨されることで美術品としての価値を保っています。錆びた、錆びているからと自分で砥石を当てる、サンドペーパーで磨く、研磨剤で磨く等の行為をすると大きくその価値を下げてしまいます。

 

場合によっては美術品として大きな欠点を生むことにもなり兼ねません。取り返しがつかない事態を生じさせる場合もあるので、錆びていても必ず手を付けずお持ち込みください。

刀の鑑定書について

刀剣類は長らく武器という面だけでなく美術品としても重宝され、近年ではバブル期に骨董品の代表格として人気の投資物件にまでなりました。そのため贋作が非常に横行し、多くの鑑定機関・時には個人の鑑定人による鑑定書が発行され付属している場合も多いです。

 

現在、この刀剣類の鑑定書で最も信用できるものは公益財団法人日本美術刀剣保存協会(日刀保)の発行する保存刀剣鑑定書のみであり、それ以外は価値の保証をするものではないとされています。

 

この保存刀剣鑑定書にも等級があり、

保存刀剣→特別保存刀剣→重要刀剣→特別重要刀剣

という区分があり左から右に向かって等級は上がります。

 

この中でよく目にするものは保存刀剣鑑定書であり、重要刀剣・特別重要刀剣鑑定書の付いた刀剣は滅多に見ることはありません。この他、日本美術刀剣保存協会が保存刀剣鑑定書を発行する以前に発行していた貴重刀剣認定書は鑑定技術の進んだ現在ではあまり効力のない鑑定書とされています。

刀の銘

刀剣類には、製作者の名前や製造年月日が刻まれている物が有ります。それを銘といい、銘が有るか無いかで在銘・無銘と区別されます。銘が無いから刀としての価値がない、というものではなく刀剣はその作風・出来によって価値が左右されるので無銘であっても名刀というのは沢山存在するのです。

11:19 am

刀の評価ポイント

刀剣類の評価ポイントとして大きなウェイトを占めるのが作風と状態です。

 

刀は作者が同じであったとしても、依頼主から特別に注目を受けて作った刀、既製品として作り販売した刀など…その作風は多岐に渡り、例え有名刀工であっても人気の作風と人気ではない作風では、価値の開きが大きく生じます。

 

また、美術品としていかに欠点が無いかで同じ作者の刀であっても、時には数倍も評価が違って来ることも有り得るのです。日本刀は世界的に見ても珍しい、古くから残っている鉄製品であり鉄という性質上、手入れをされなければものの数年で錆びの塊となり、美術品としての価値は途端に無くなってしまいます。

 

日本は台風や湿気の多い土地柄です。日本刀のような鉄製品はすぐに朽ちてしまい残りませんが、今日ここまで古い刀剣が残っているのは伝統を厳しく守った刀剣研磨技術や刀剣用に考えられた油、そして何よりも刀剣を欠かさず手入れしてきたという歴史的背景があったからこそ…。突き詰めれば日本刀の保存方法は千年がかりで日本人が培ってきた、それだけで一つの文化といえるのです。

 

現に、日本よりも乾燥しているヨーロッパや中東で日本の江戸時代相当の古い刀剣類は、現存すること自体が稀。日本の刀剣は現存し、尚且つ当時と変わらない輝きを放ちます。神々しい輝きは人々を惹きつけ、海外にも熱心な刀剣のコレクターが居る程です。

 

日本国内だけには留まらず海外のコレクターからも求められる日本刀は、武器として用いられていた背景を理解していれば多少の傷はマイナス評価になりません。ですが、気をつけなければならないマイナスの評価ポイントが付いてしまう傷も存在します。

 

それが、刃切れです。

 

刃切れとは、日本刀の刃文のある焼き刃にヒビの入る欠点で、長らく日本刀の美術的価値を最も下げる物として忌み嫌われました。

現在も、日本美術刀剣保存協会の鑑定書が発行されない理由の中に刃切れが明記されるほどです。刃切れは致命的な欠点として刀剣界では、気を付けなければならないポイントとされています。

刀の種類

日本刀と言っても、現在登録証に登録されている区分には、『太刀・刀・脇差・短刀・槍・薙刀・剣』があり、それぞれ形状・長さなどで区分されています。

太刀

刃渡り60センチ以上の刀剣の種別として登録され、比較的珍しい種別です。太刀は日本刀としては最古の分類で、主に馬上用で用いられた名残から刀身の反りの強い物が多くみられます。

 

また、太刀は後述の刀と違い銘を刀の峰から見て右側に切る物が多く、右側に製作者の銘がある刀は太刀銘とされます。

 

太刀は平安時代末から南北朝時代末、室町時代初期にかけて多く作られました。

刀(打刀)

刃渡り60センチ以上の刀剣の種別として登録され、刃渡り60センチ以上の刀剣は大半が刀登録です。

刀は、打刀とも書かれ太刀とは違い徒歩での使用を目的とした刀で、刀身の反りはやや浅めに作られます。太刀とは違い刀は銘を峰から見て左側に切り、在銘品の大半はこの様式です。

 

刀は室町時代中期から江戸時代の終わりまで多く作られました。

脇差

刃渡り30センチ以上60センチ未満の刀剣の種別として登録されます。

 

脇差は、戦場での主武装である太刀や刀、槍が使えなくなった際の予備の武器として使用されることを前提として作られたやや短めの刀です。銘は刀と同様に峰から見て左側に入ります。

 

脇差は室町時代から江戸時代の終わりまで多く作られました。

短刀

刃渡り15センチ以上30センチ未満の刀剣の種別として登録されます。

 

短刀は古くは平安時代から、武者同士の組討ちの際に止めをさす武器として使用された短く鋭利な刀剣です。銘は刀と同様に峰から見て左側に入ります。

 

短刀は鎌倉時代から江戸時代にかけて多く作られました。

刃渡り15センチ以上

 

槍は室町時代に集団戦法をするにあたって訓練が容易で、武術の心得が乏しい農民兵でも武士と真っ向から戦えた武器として戦国時代を代表する武器にまでなった刀剣類です。直槍と十文字槍など槍の中でも形状の種類がいくつか有りますが、登録区分は槍のみとなっています。

 

槍は室町時代から江戸時代にかけて多く作られました。

薙刀

刃渡り15センチ以上

 

薙刀は古くには源平合戦の弁慶が持っていたような大薙刀が多く、槍よりも歴史の長い武器です。室町時代以降、薙刀は集団戦に向かないという理由で槍にその立ち位置を譲った後は、現在のイメージである子女の武器として武家の重要な象徴となりました。

 

薙刀は平安時代末から江戸時代まで作られました。

渡り15センチ以上

 

剣は日本刀という片刃の刀剣とは異なり、両刃の刀剣類で日本では大変珍しいものです。世界的に見ても、刀という武器は片側に刃を付け物を断ち切ることに特化した武器で、剣は両刃のため切ることもできますが刀よりも強度が低く突き刺すことに特化しています。

 

日本史では天叢雲剣などに記載がある通り、古代には銅剣に代表される両刃の剣が刀よりも一般的でありそれは中国大陸の影響を多いに受けたもので、刀は後発の存在でした。

 

この現在登録証の交付された剣は、武器として用いられた物は数少なく主に密教などの宗教儀式に使用された剣が大半を占めています。現に、多くは大和国(現在の奈良県)の刀工の作ったとされる剣が多く存在し、これらの大和鍛冶は寺社との強い結びつきで注文を受け、特別に剣を製作していたと近年は考えられているのです。刀剣類の中では古い物が非常に多く希少な存在です。

 

剣は平安時代から室町時代にかけて少数作られました。

まとめ

遺品で日本刀を譲り受けたけど、手入れに自信がない…というお話をよく耳にします。

 

刀剣を手放したいとお考えの方には買取専門店選びはとても大切。『くらや松山店』は、刀剣はもちろん骨董品などの買取をする買取専門店です。刀剣の買取は真贋価値の判断できるプロの鑑定士の目利きにより、買取価格も大きく変わってきます。確かな鑑定と査定に自信のある、『くらや松山店』へ是非ご相談ください。

 

 お客様からのお問い合わせ、ご連絡を心よりお待ちしております。

 

 

 

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