寺本美茂(てらもとよししげ)
彫金家の寺本美茂は、1916年に
京都市下京区で生まれました。
本名は勘次といい、17歳で
京都市立第二工業学校金工科を卒業して
彫金家の磯崎美亜に師事しています。
その後1940年に紀元2600年奉祝展に
『鉄布木象嵌飾筥』を出品して初入選を果たしました。
そして、その2年後、第5回新文展に『黄銅渡鳥文鉢』
翌年には第6回新文展に『黄銅象嵌文壺』を出品します。
また、戦後の1948年には第4回日展に
『銀線華文酒壺』を出品し、それ以後は
日展を中心にして活動を行っていきました。
1956年の第12回日展では『切象嵌葉文花瓶』が
北斗賞を受賞、
第15回日展では『シャボテン文花器』が
特選北斗賞を受賞し、次々と美しい作品を
発表していきました。
さらに、第19回日展に『シグナル青』を出品すると
菊華賞を獲得します。
そして光風会にも出品し、46歳の時には光風会会員、
50歳の時には日展会員となりました。
また、1968年には日本現代工芸チェコスロバキア展に
派遣員として渡欧しています。
やがて60代で日展評議員に就任、
翌年に日本新工芸家連盟の創立に携わり、
1982年には同会の理事に就任しました。
また、1979年には第65回の光風会展に
『空の詩』を出品して辻永記念賞を受賞。
1988年に日本新工芸展に出品した『白穂』では
内閣総理大臣賞を受賞しています。
その他の作品にも切嵌象嵌『華象』
(京都国立近代博物館蔵)、
『早春』(象嵌文器)(京都国立近代博物館蔵)、
『想』(象嵌器)(京都国立近代博物館蔵)など
多彩な作家活動を続けました。
寺本美茂の作品の特徴と技法
寺本美茂は、小品を大胆な構図と繊細な彫金、金彩で
華やかなデザインに仕上げる点などが特徴的な作風で
知られています。
寺本美茂の人柄が表れるキラリと光る、
センス溢れるモダンな彫金作品が親しまれ
人気が高い彫金作家です。
その作品には、身近な植物や草花、動物、鳥などが
モチーフにされており、小皿なども
品よく仕上げています。
『早春』では、3月初め早春に咲きはじめる
海芋の花をモチーフにし、暗い背景に仏炎苞の白さ、
肉穂花序の黄色をあしらって
そのコントラストを際立たせています。
寺本美茂の評価される所以
その作品には独特の張りと丸みがあり、
器に花鳥を象嵌で施すなど
洗練された作風と技法が高い評価を得ています。
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