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掛け軸・絵画
2019/09/27

清水登之【洋画家】

清水登之(しみずとし)

 

清水登之は、1887年に栃木県の大塚町で生まれました。

 

19歳の時に成城学校を卒業すると翌年にアメリカへ渡り、

 

25歳でシアトルのオランダ人画家フォッコ・タダマの

 

画塾に入門します。

 

その後1917年からはニューヨークで

 

デザインの仕事をしながら、

 

アート・スチューデンツ・リーグにて

 

美術を学んでいきます。

 

同校では画家、または版画家として活躍していた

 

ジョン・スローンに師事し、ユーモアと哀愁に溢れた

 

庶民生活を主題に、作品を描きました。

 

30代後半には、パリに移り

 

キュビズムなどの絵画に影響を受けて

 

物語性豊かな作風を確立させました。

 

そして、自身が40歳の時、1927年に帰国すると

 

二科展に出品を開始し、1928年には『大麻収穫』、

 

翌年には『父の庭』で樗牛賞を受賞、

 

さらに翌年に『地に憩ふ』で二科賞を受賞しました。

 

同年、独立美術協会の創立に参加し同会会員となり

 

中心メンバーとして活躍。

 

日本的な主題に取り組みながら中国や東南アジアを訪れ

 

各地の人々や風景、日本軍の記録作品なども描きました。

 

 

 

清水登之の作品の特徴と技法

 

清水登之は、1910年代から20年代初めにかけて

 

ニューヨークで画家として自己を確立し、

 

1920代のパリ時代において

 

ますます画業が充実していきます。

 

アメリカ時代には、『横浜の夜』などは

 

アメリカの画壇への進出に大きな足跡を残しました。

 

この作品では「The Art Institute of Chicago」の

 

年次展覧会で「Augustus」賞を受賞しますが、

 

外国人という理由で取り下げられています。

 

やがてパリ時代の作品には都市で暮らす

 

庶民への共感をユーモラスに描き出しています。

 

『セーヌ河畔』の作品では、

 

セーヌ川で釣りに興じる人、

 

橋の欄干から釣り人を見下ろす人々、

 

ジグザグに描かれた道、二本の巨木が

 

画面を大胆に貫く構図のバランスが

 

その画力の確かさを物語っています。

 

さらに、中間色で作品をまとめあげている上品さは

 

作品全体に品格を与えており、

 

清水登之のフランス時代の典雅さを示しています。

 

そして、1932年頃からは従軍画家となり

 

戦争を題材とした多くの戦争画を描きました。

 

 

 

清水登之の評価される所以

 

清水登之は、若くして欧米に渡り、

 

サロン・ドートンヌでも入選するなど、

 

哀歓溢れる庶民の暮らしを描いたその作品は

 

高く評価されました。

 

 

 

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