正阿弥勝義(しょうあみかつよし)
正阿弥勝義は、1832年に津山藩のお抱え彫金師
中川五右衛門勝継の三男として生まれています。
幼少期から父に彫金を学び、18歳の時には
岡山藩の御抱え彫金職人であった
正阿弥家の婿養子となり、9代目を継ぎました。
正阿弥勝義が作る刀装具の数々は
大名や武士の間でも名声を高めていきますが、
廃刀令後、仕事は激減していきます。
もともと藩主の刀装具を作っていた正阿弥家は
廃刀令のあおりを大きく受けることとなりましたが
その後はその技術を生かし花瓶や香炉、彫像などの
美術工芸品、茶器などを制作していきました。
ちょうどその頃、フィラデルフィアで開催された
万国博覧会が契機となり、日本の工芸品は
外貨獲得の重要な輸出産業となっていきます。
そして正阿弥勝義の金工品も、その役割を果たしました。
イギリスから大衝立の注文を受けて
加納夏雄、海野勝珉の十二支図案を考案し、
逸見東洋の木工、正阿弥勝義の金工技術で
3年の年月を費やして作り上げ納品されています。
さらに、正阿弥勝義は積極的に海外の博覧会や
美術展にも作品を発表していきました。
そして、1893年のシカゴ万国博覧会では
『雪中南天樹鵯図額』が3等銅賞を受賞します。
また、1903年の第5回内国勧業博覧会では
『風神雷神図対花瓶』が3等賞を受賞しました。
正阿弥勝義の作品の特徴と技法
正阿弥勝義の作品は、精緻な彫金、写実力、
質感表現、多種多様な金属による多色、
華麗な光沢を高い技術で制作され
「超絶技巧」と呼ばれました。
さらに、初期に制作していた刀装具の技術を駆使して
鉄の錆地の美しさを表現しました。
また、それらの作品には遊び心や粋を盛り込み
観者の意表をつく趣を生み出しています。
正阿弥勝義の評価される所以
正阿弥勝義の彫金技術は
明治期の彫金師の中でも群を抜いており、
その精緻な彫金や高い写実力、
多彩な金属を用いた色数の多さ、
光沢の美しさなど高く評価されています。
特にウィーン万博でジャポニズムのブームが
その作品を海外に渡らせた一因にもなり
それらの作品は国内よりもむしろ
海外の収集家に高く評価され、
作品の多くが国外に渡っています。
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