中井敬所は1831年6月に生まれた篆刻家です。
「日本印章学の父とも言える学者」
と言われています。
中井は叔父である3代目浜村蔵六や
益田遇所から教えを受け、明治を象徴する印壇として
名を馳せました。
また、二人は高芙蓉の教えを受け継ぐ、
江戸を代表する篆刻家と言われています。
1876年には篆刻会を立ち上げ
1906年、75歳のときには、
篆刻家としては初めての帝室技芸員となりました。
菡萏居社で後世に技術を伝えた事でも知られています。
巻物の終わりなどに作者が自分自身の名前や屋号で、
作った年などを記すものです。
篆刻自体も作品として成り立つと言われており
自身の培ってきた技術や知識などが凝縮されている
と言われ、中国から始まり
朝鮮や日本にも広まりました。
金や銅、角や石など様々な材料が使われているのも
特徴の一つです。
1722年4月に生まれ、
江戸時代中期に活躍した篆刻家です。
中国古代の思想を元にして生まれた
儒教を教える儒学者でもあるので、
同じ中国由来の篆刻に造詣が深い事は
想像に難くなく、また日本の印章制度を形作った
印聖とも言われています。
1784年6月にこの世を去ります。
古くはメソポタミア文化から始まっている
と言われています。
丸い形で文字や絵が付いており、
現在のよく知る印鑑とあまり変わらない形でした。
発見された印章の中で最古のものは、
1784年に福岡県福岡市に見つかった
漢委奴国王の金印ですが、奈良時代から既に
印章制度は始まっていたと言われています。
日本はデジタル技術が発展した今も、
筆での署名及び印鑑での契約の習慣が続いています。
またそれに付随して印鑑の数を数種類持っている事も
日本ならではと指摘されています。
中井敬所による篆刻及び日本印象学についての資料は
残念ながらあまり見当たらないようですが、
印章が日本の文化として続いていけば
中井敬所の功績にも、
これからより光が当たりそうです。
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