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骨董品
2019/03/07

山口華楊【文化勲章/日本画】

山口華楊(やまぐちかよう)

 

1899年、山口華楊は

 

京都の友禅彩色家の家に生まれました。

 

小学校を卒業後、日本画家の西村五雲に

 

弟子入りしました。

 

やがて17歳のときに京都市立絵画専門学校に入学し、

 

同年に第10回文展に「日午」を出品

 

初入選を果たします。

 

同校を卒業後、竹内西鳳の

 

私塾「竹林会」の研究会に参加し、

 

1921年頃には知恩院派に属していた土田麦遷、

 

小野竹喬らと共に国展の運動にも参加しました。

 

続けて1927年の第8回帝展で「鹿」、

 

第9回帝展で「猿」を出品し

 

連続で特選を受賞したことで、

 

動物画家としての名声を得ています。

 

その後37歳で長岡女子美術学校教授、

 

京都市立絵画専門学校助教授に就任しました。

 

また、晨鳥社を結成し主宰として

 

運営にも携わっています。

 

また、制作活動の傍らで新文展や日展の審査員を務め

 

1950年には日展参事、翌年に

 

京都日本画家協会理事長となりました。

 

55歳のときには第10回日展に「黒豹」を出品して

 

独自の作風を確立し、同時に現代的な日本画として

 

注目を浴びています。

 

第11回日展では出品した「仔馬」により

 

日本芸術院賞を受賞し、

 

1971年には日本芸術院会員となりました。

 

これらの功績が認められ、

 

山口華楊は京都文化功労者、勲三等瑞宝章、

 

文化功労者などに任命され、1981年、82歳のときに

 

文化勲章を受章しています。

 

 

 

山口華楊の作品の特徴と技法

 

山口華楊の作品は

 

円山四条派の写実を基軸にしながら、

 

穏雅でありながらも描写するモチーフを

 

知的で鋭い現代的感性をもって描いています。

 

その自由な精神と写実的かつ幻想的な作風は、

 

日本画壇の潮流の一つの指標となっています。

 

モチーフには、花鳥図や動物画を用い

 

多くの秀作を発表しています。

 

代表作の一つである「黒豹」は

 

弟の死と重なった時期に制作されたものであり、

 

柔和な雰囲気を出す山口華楊の作品とは

 

大きく異なる鋭さと、強い生命力を描写しています。

 

前衛的な手法で書かれた

 

山口華楊らしい作品と言えます。

 

 

 

山口華楊の評価される所以

 

山口華楊は懐古主義に陥らず、

 

新しい感覚で花鳥や動物画を描き続けましたが、

 

その自身の制作活動だけでなく

 

後進の指導にも力を注いでいます。

 

京都絵画専門学校で長らく指導にあたったほか、

 

「晨鳥社」を設立し、

 

日本美術の研究とその知見を広めました。

 

 

 

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