日本画家の中村岳陵は、
1890年に静岡県で生まれました。
下田尋常高等小学校を卒業後、10歳の時に上京し
15歳で野沢堤雨に弟子入りして琳派を学んでいます。
まもなく土佐派の川辺御楯に学び、
伝統的日本画を習得しました。
そして同年、日本美術協会展に出品した
「名和長年船上山に登るの図」が入選し
本格的な画壇デビューを果たします。
やがて18歳のときに東京美術学校日本画家選科に入学し
また紅児会にも属して
新時代の芸術への創造に邁進していきました。
東京美術学校を卒業した年には第6回文展に出品した
「乳糜供養」が初入選を受賞し
1914年には連水御船、今村紫江らと共に
「赤燿会」を創立します。
そして、再興された第2回院展に「薄暮」を出品、
日本美術院同人に推挙され、
後に戦後に脱退するまで院展に出品を続けました。
その後は、日展に活動の場を移しています。
また、同志と共に「六潮会」を設立した後、
法隆寺壁画模写主任に就任すると
大阪四天王寺金堂壁画を制作しました。
その後も朝日文化賞、毎日芸術大賞などを
受賞したと共に、要職を歴任しています。
これらの功績が称えられ、
1962年、72歳のときに文化勲章を受章し
現代日本画壇の重鎮として活躍しました。
日本画に油絵の手法を用い常に意欲的作品を発表し
代表作には「輪廻物語」、
「気球揚る」などがあります。
中村岳陵の創作活動は約70年にも及んでおり
その作品の発表の場は、前期は院展、
後期は日展へと移行しています。
その作品のモチーフも
仏画や歴史画の伝統を踏襲しながら、
風俗画的なものや花鳥や風景など多彩でした。
その作品は、常に画題となる物に対する
入念な観察と写生が基盤になっています。
若い頃に習得した伝統的な大和絵や琳派の描写法、
後期印象派の明るく華やかな感覚を織り交ぜた
モダンで清新な画風は
近代絵画の典型をかたち作ったと言えます。
中村岳陵の作品からは、長年にわたり、
常に挑戦的な描写表現を追い求める姿勢と
美術への真摯な態度をもって
制作に取り組んできたことが伺えます。
さらに、その多岐に及ぶ作品には自然への観察眼、
古画の鑑賞、忠実な写生が
しっかりと基本に据えられており、
そのいずれにおいても優れた評価を得ています。
また、中村岳陵の集大成的な作品の
四天王寺金堂壁画も高く評価されています。
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