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松山店
2022/02/24

愛媛県松山市 絵画の買取|平山郁夫|古美術品の真贋鑑定 高価買取 お任せください

7:22 am

こんにちは。絵画やリトグラフ、シルクスクリーンなどの買取を行っている買取専門店『くらや松山店』です。当店には、美術品に関する専門の知識を持ったプロの鑑定士が在籍しています。愛媛県で古美術品の買取をご希望される方は、是非『くらや松山店』をご利用ください。

 

今回は、買取市場において高い需要と人気を誇る日本画家〈平山郁夫〉についてお話ししていきたいと思います。

平山郁夫とは

平山郁夫は、広島県瀬戸田町(現在の尾道市)で誕生した日本画家です。東京藝術大学美術学部の教授・学部長・学長を歴任した教育者でもあります。1998(平成10)年には文化勲章を受章。ユネスコ親善大使や、東京国立博物館の特任館長を務めたことでも有名です。

 

平山郁夫は、仏教伝来の道〈シルクロード〉と関わりの深い作品を数多く残しているのですが、これは平山郁夫の生い立ちに関係しています。平山郁夫のこれまでの歩みを辿り、画家としての原点やシルクロードシリーズ誕生の軌跡をみていきましょう。

被爆体験

1930(昭和5)年6月15日、平山郁夫は広島県瀬戸田町北町の300年以上も続く旧家に次男として生まれました。瀬戸内海の温暖な気候と歴史ある寺社の多い生口島で、伸び伸びとした少年時代を過ごしたのだとか。

 

1943(昭和18)年、平山郁夫は広島市内の修道中学校に進学しました。時代は太平洋戦争真っ只中。貧しい環境の中で孤独と空腹に苦しんでいた平山郁夫にとって、唯一の楽しみは絵を描くことでした。

 

1945(昭和20)年、平山郁夫が広島修道中学3年生だった時、勤労動員されていた広島市内で原子爆弾投下の瞬間を目の当たりにします。彼らがいた場所は爆心から4km弱の地点だったそうです。危うく死を免れた平山郁夫は、地獄絵さながらの光景を目にしながら、命からがら生家に帰りつきました。

 

この九死に一生を得た体験は、平山郁夫にとって生涯心と身体に残る体験となったのです。

日本画家への道

終戦後、平山郁夫は生家に近い場所にある中学へ転校。卒業後は現在の東京藝術大学である東京美術学校の日本画科予科に入学します。平山郁夫は1年生の中で最年少だったため、周りの学生との技量の差に思い悩んでいたと言われていますが、卒業時には次席となるまで昇り詰めたそうです。

 

卒業後は、東京美術学校日本画科にて教授の副手として働きました。本格的に日本画家としての道を歩み始めた平山郁夫でしたが、自身初となる日本美術院公募展(院展)への応募作品は落選。

 

ところがこの落選した作品と同じテーマ・構図で制作した〈家路〉が、第38回院展で日の目を見ることとなります。院展での初入選を果たしたのは、平山郁夫が23歳の時のことでした。

平山郁夫と仏教

1959(昭和34)年頃、原爆後遺症に苦しんでいた最中に目にした小さな新聞記事が、平山郁夫の画家人生に大きな転機をもたらします。その記事は、東京オリンピックの聖火をシルクロード経由で運んではどうかという内容のもので、これをきっかけに新たな作品への着想を得たのでした。

 

こうして生まれた作品が、シルクロードの砂漠を旅する、唐代の求法僧・玄奘三蔵法師をイメージして描いた〈仏教伝来〉。「死ぬまでに一作でいいから平和を祈る作品を残したい」という、平山郁夫の願いを実現した作品となりました。

 

シルクロードの人々や風景を多く描くようになった平山郁夫は、実際にシルクロードや中央アジアの地を訪ねるようになり、1962(昭和37)年にはヨーロッパへ留学。初めて触れるヨーロッパの宗教芸術は、平山郁夫に大きな影響を与えたようです。

 

西洋の美術がキリスト教を背景としているように、東洋の美術もインド・シルクロード・中国という伝統を背負ったものでなくてはならないと感じた平山郁夫は、1966(昭和41)年にカッパドキアの壁画模写に従事します。

 

この新たな異文化と出会いが、平山郁夫の〈シルクロードシリーズ〉の出発点でした。以降、中近東や中央アジア、インド、中国など40万キロにも及ぶ行程を旅し、その間に描かれたスケッチを基に数々の作品が生み出されました。

後進の育成と晩年

イタリアのサン・フランチェスコ聖堂壁画や、法隆寺金堂壁画などの再現を行った平山郁夫は、文化財保護活動に精力的だったことでも有名です。近年では、世界遺産ユネスコ親善大使としてアフガニスタン・バーミヤンの破壊されてしまった大石仏の保護などにも関わりました。

 

晩年には制作活動の傍ら、東京藝術大学学長、東京国立博物館時任館長、文化財保護・芸術研究助成財団の理事長などに就任。平山郁夫が築き上げた文化活動における功績は、非常に大きいものだったことが伺えます。

 

平山郁夫がこの世を去ったのは2009(平成21)年12月。享年79歳でした。

7:22 am

平山郁夫の作品について

多くの国で個展を開いた平山郁夫の作品は、世界中で高く評価されています。ここからは、平山郁夫の代表的な作品を幾つかご紹介していきましょう。

家路

〈家路〉は、平山郁夫が院展に初めて出品した作品です。先述の通り最初に描いたものは落選してしまいましたが、その後同じテーマ、同じ構図で描いたものが初入選を果たします。

 

この作品に描かれているのは、平山郁夫の兄弟がミカン畑から帰る光景。一列になり横並びに歩く姿が、エジプトの素朴な人物画を連想させる印象的な作品です。

アンコールワットの月

平山郁夫は、かつてアンコール遺跡救済委員会の調査団団長としてカンボジアに訪れています。〈アンコールワットの月〉に描かれているのは、そこで見た現地の雄大な景色。長年の戦禍に耐え平和を取り戻したアンコールワットの、心地よい静けさが描写されています。

求法高僧東帰図

天竺への求法の旅を果たした僧達の姿が描かれている〈求法高僧東帰図〉。天竺への道は険しく、道に迷い、盗賊に襲われ、病に倒れ、目的を果たすことができなかった人も多かったそうです。描かれている僧たちは老いて痩せ細り、前のめりに足を引き摺るように歩いています。

流沙浄土変

古くから東西を結ぶ主要な交易路だったシルクロード。人や文物、宗教、文化も長い時間をかけて西から東へと伝来されました。シルクロードをテーマにした作品は、日本画家としての平山郁夫の原点です。

 

〈流沙浄土変〉では、キャラバンの上空に広がる雲間から垣間見える三尊仏が、仏教伝来や旅の安全を祈るように象徴的に描かれています。平山郁夫の作品の中でも、特にシルクロードが描かれた作品は高価買取が期待できるでしょう。

 

この他にも、砂漠を旅するラクダや仏塔が描かれた作品は高い人気を誇ります。「うちにある絵画にはどれほどの価値があるの?」「作品の真贋を知りたい」という方は、ぜひ『くらや松山店』へご連絡ください。

絵画の買取について

平山郁夫の作品の買取事例

先日、出張買取にて平山郁夫の作品をお買取しました。お客様が査定を希望されたのは、亡くなったお父様の遺品整理で出てきた、たくさんの絵画。作者が分かるものについては既にインターネットで相場を調べておられ、期待と「本物なのかな…」という不安が入り混じっているご様子が伺えました。

 

あまり絵画に興味は無いものの、お父様が大切にしていたものであるがゆえに売却するかどうか悩まれているとのことでした。『くらや松山店』の鑑定士が絵画を一点ずつ丁寧に鑑定していくと、その中に平山郁夫肉筆の水彩画が眠っているのを発見しました。

 

水彩画にはシミがいくつかありましたが、平山郁夫の作品は買取市場において非常に人気が高いお品物。お客様の期待を上回る査定金額が、手放す決意の後押しをしたようです。快くご売却いただけ、買取成立となりました。

絵画の保管について

日本の気候は高温多湿。そのため、シミやカビが発生する可能性があります。こうしたダメージは作品の査定金額に大きく影響を及ぼすことも…。絵画の保管には気を配りたいものです。

 

水回りや直射日光の当たるところなど、温度・湿度が高くなりやすい場所に絵画を保管するのは避けましょう。美術館の温度は20℃前後、湿度は約50~60%で保たれています。参考にしてみてください。

 

湿気や温度だけではなく、絵画は紫外線にも弱いです。額装にはUVカットアクリルを使用することをお勧めします。

まとめ

遺品整理や生前整理などの場合、お品物の価値が分からないと悩まれ、保管に困りそのまま処分されてしまう方も多いです。片付け中に絵画などが見つかったら、ぜひ『くらや松山店』にご相談ください。古美術品に関する買取経験が豊富なプロの鑑定士が、しっかりとその価値を見極めます。

 

「壊してしまいそうでなかなかお店へ持っていけない」「量がたくさんあって運ぶのが大変」とお困りのお客様は、『くらや松山店』の出張買取をご利用ください。査定・相談・出張費は無料です。

 

お客様のご来店・お電話を、心よりお待ちしております。

 

 

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などにお住いのお客様は出張買取も対応しています!!

 

店舗:くらや 松山店

住所:愛媛県松山市天山1丁目13-5 イオンスタイル松山3階

電話:089-950-4334

営業時間:10:00~19:00

定休日:なし

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