店舗ブログ
佐賀店
2019/09/12

佐賀県佐賀市 有田焼の買取り|人間国宝 井上萬二|白磁・磁器・陶磁器

有田焼 井上萬二 人間国宝 白磁 買取り 壷-買取専門店 くらや佐賀店

有田焼 井上萬二 人間国宝 白磁 買取り 壷1-買取専門店 くらや佐賀店

有田焼 井上萬二 人間国宝 白磁 買取り 壷2-買取専門店 くらや佐賀店

 

 

こんにちは。

 

陶磁器をはじめ、磁器や白磁などの

 

買取専門店『くらや佐賀店』です。

 

 

今回は有田焼の人間国宝

 

白磁の第一人者でもある井上萬二の作品をお買取り

 

いたしましたのでご紹介します。

 

 

ご自宅の片付けをされているそうで、

 

「壺が3点ありまして、井上萬二のようなのですが

 

買取りしていただけますか…。」と、

 

お客様のお父様からのご依頼で、

 

息子さんと一緒にご来店いただきました。

 

一点一点丁寧に拝見し、

 

お品物を査定させていただきました。

 

3点の内1点は箱が壊れていましたが、

 

紛れもなく井上萬二窯の作品。

 

持ち主であるお父様へ査定の結果を

 

ご連絡していただき、

 

お買取りとさせていただきました。

 

まだ片付けの最中との事でしたので、

 

古いお品物が出てきた時は

 

再度ご来店いただけるそうです。

 

 

日本国内で白磁を制作している

 

陶芸家の中でも代表的な存在。

 

有田焼ろくろ成形のスペシャリストでもある、

 

国の重要無形文化財《白磁》の保持者に認定

 

されている井上萬二

 

 

凛とした風格と装飾に頼らない

 

白磁の世界を追求し、

 

神髄を追い求めてきました。

 

有田焼の磁器と聞けば、

 

柿右衛門など鮮やかな色彩の絵付けが有名です。

 

赤や黄色の可飾をする前の

 

素地に注目した井上萬二は、

 

究極の形を作り出す為、

 

ろくろに没頭し専念することで

 

最高の形に到達しました。

 

「最高の美人が出来上がれば、

 

化粧もいらないのではないか。」と考えたのです。

 

 

そもそもなぜ柿右衛門や古伊万里などの有田焼は、

 

染め付けや可飾をする必要があったのでしょう。

 

それは有田の石に鉄分が含まれているからでした。

 

焼き上げたとき目立つため、

 

染め付けや可飾で隠そうとしたのです。

 

なので、白磁だけで作品を作る事は

 

ありえない話でした。

 

 

井上萬二は、

 

鉄分が一つもないようにするには

 

どうすれば良いか研究を重ねます。

 

そして、現代ならではの化学的な処理で

 

鉄分を取り除き、

 

理想とする完璧な陶土をつくる事に

 

成功したのです。

 

 

そうして、井上萬二の技術とセンスが合わさり、

 

理想とする白磁が生み出されました。

 

 

井上萬二は、1929年有田の窯元に生まれ。

 

幼少から軍人を志し、

 

15歳で海軍飛行予科練習生になりました。

 

復員後、地元へ戻った井上萬二

 

父親の勧めで〈十三代酒井田柿右衛門〉の下で

 

働き始めます。

 

修行7年目で、

 

ろくろの名士〈初代奥川忠右衛門〉の門下生と

 

なりました。

 

 

29歳で酒井田柿右衛門窯を退社。

 

県の窯業試験場の技官をしながら

 

技の研鑽に努めました。

 

1969年には、アメリカのペンシルベニア州立大へ

 

有田焼の講師として招かれ5か月間滞在。

 

通訳が付かない講義に苦労しながらも

 

「伝統の町、有田に生まれたことを幸運と

 

感じながらも、それに浸る危うさも感じた。」

 

といいます。

 

 

作品は海外でも評価が高く、

 

ドイツやハンガリーでの個展や

 

モナコでも展覧会を開催。

 

 

1995年に

 

重要無形文化財《白磁》の保持者に認定されると、

 

1997年には紫綬褒章、

 

2003年には旭日中綬章など、

 

井上萬二は多くの賞や褒章を受けました。

 

 

2019年現在、

 

息子の井上康徳、孫の井上祐希と共に

 

佐賀県有田町で誠意作陶を続けています。

 

2019年6月には卒寿記念井上萬二白磁展を開催。

 

大きさ違いで展開される《白磁丸形壷》や

 

《白磁菊彫文鶴首花瓶》など、

 

新作ばかり約90点展示がされました。

 

 

井上萬二の作品は大きさや文様、

 

作られた年代によって

 

大きく評価が分かれる作品が多いことが

 

特徴でもあります。

 

他にも息子である井上康徳と合作のペア湯飲みや、

 

企画特別作品として

 

本人、子、孫コラボレーションの

 

《三代ワインカップ》を発表するなど

 

多作であることも有名です。

 

 

陶磁器をはじめ、磁器や白磁などの

 

買取専門店『くらや佐賀店』では、

 

陶芸家の井上萬二だけでなく、

 

師である十三代酒井田柿右衛門作品や、

 

初代奥川忠右衛門作品も取り扱っています。

 

 

片付けで出てきた見慣れない箱に入った

 

白磁作品など、お困りの際はお声かけください。

 

 

 

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店舗:くらや 佐賀店
住所:佐賀県佐賀市本庄町大字袋297-1
電話:0952-97-8622
営業:10:00~20:00
定休:水曜日

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