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2025.04.07
佐賀店

佐賀県での中林呉竹など掛軸の出張買取なら「買取専門店 くらや 佐賀店」にお任せください。

佐賀県は、江戸時代の鍋島藩の統治のもとで、学問や芸術が積極的に奨励された文化的土壌を持つ地域です。特に藩校・弘道館では、朱子学を中心とした教養教育が行われ、書道や漢詩といった文芸への関心が高まりました。また、有田焼や唐津焼といった伝統工芸の発展も、造形や美的感覚を養う風土を育てました。こうした背景のもと、明治期には書道界の巨匠・中林梧竹が登場し、その革新的な書風で国内外に影響を与えます。他にも画家や文人たちが多く輩出され、佐賀は西日本屈指の文化的発信地となりました。地理的にも中国文化の影響を受けやすい位置にあり、漢文化に対する深い理解と敬意が地域文化として根付いた結果といえるでしょう。今日に至るまで、佐賀は書道や美術の素養を大切にする土地柄として知られています。そのような文化的背景から、佐賀県内には現在も多くの書画作品が残されており、寺院や旧家、地域の資料館などで保存・展示されています。特に中林梧竹の遺墨や、同時代の文人墨客による掛け軸や額装書は、地域の歴史と美意識を今に伝える貴重な文化財として評価されています。また、各地で行われる書道展や文化祭でも、地元に伝わる作品が紹介されることが多く、地域の人々が代々大切に受け継いできたことがうかがえます。佐賀は単に芸術家を輩出しただけでなく、その作品を後世に残し伝える風土をも有する、文化的に豊かな地域といえるでしょう。

 

先日実家の片付けの傍ら、中林呉竹のものであると伝えられている書について出張買取のご依頼を頂きました。長年、納戸の奥にしまわれていたというその掛け軸は、箱書きに「梧竹書」と墨書されており、ご家族の中でも「昔、祖父がもらった貴重な書だ」と語り継がれていたそうです。拝見すると、紙面には多少のシミや折れ、表具の劣化も見られましたが、筆致はまさに中林梧竹の真骨頂ともいえる勢いと気韻に満ちており、落款と印章も明確で、間違いなく真筆であることが確認できました。ご依頼主様にも「祖父が大切にしていた話は本当だったのですね」と深くご納得いただきました。歴史ある書が、今もこうして受け継がれていることに立ち会えるのは、我々にとっても非常に光栄なことです。たとえ多少の痛みがあっても、そこに宿る芸術的価値と歴史の重みは、時を超えて人の心に響くものだと改めて実感しました。

明治三筆 中林呉竹

中林梧竹(なかばやし ごちく、1827年4月19日生まれ、1913年8月4日没)は、明治時代を代表する書家であり、その革新的な書風と多彩な活動で日本の書道界に多大な影響を与えました。彼の生涯、書風や画風、代表作、そして現在の価値や取引金額について詳しく解説します。

略歴

中林梧竹は、1827年に肥前国小城郡(現在の佐賀県小城市)で生まれました。幼少期から書の才能を示し、「神童」と称されていました。10歳で小城藩校興譲館に入学し、儒学者の草場佩川に師事しました。13歳で江戸に遊学し、山内香雪や市河米庵から書を学びました。28歳で小城藩に帰藩し、興譲館の指南役や御側目付役を務めました。明治維新後、長崎県庁に勤務し、その後、清国(現在の中国)に渡り、書家の潘存から書を学びました。清国で多くの古碑や拓本を収集し、それらを日本に持ち帰り、日本の書道界に新風を吹き込みました。帰国後は東京・銀座の伊勢幸洋服店を拠点に活動し、多くの作品を制作しました。晩年は故郷の小城に戻り、観音堂や梧竹村荘を建設し、地域の文化振興にも尽力しました。1913年、87歳で亡くなりました。

書風・画風

中林梧竹の書風は、伝統的な書法を重視しつつも、独自の自由な表現を追求した点に特徴があります。篆書、楷書、行書、草書など、多様な書体を自在に操り、特に長鋒筆を用いた力強い筆致が際立っています。晩年には短鋒筆も使用し、さらに新しい表現に挑戦しました。彼の作品は、従来の書道の枠を超えた革新的なものであり、その自由奔放な作風は賛否両論を呼びました。​しかし、その独自性と創造性は高く評価され、明治の三筆の一人として名を馳せています。

代表作

中林梧竹の代表作としては、以下のものが挙げられます。

「十七帖」の臨書:​1891年、副島種臣の勧めで、王羲之の「十七帖」を臨書し、明治天皇に献上しました。

「雪中松栢」:​「雪中松栢」と書かれた作品で、六朝時代の楷書体を用い、太字で力強く書かれています。80歳頃の作とされ、その力強さが特徴です。

「二行書」:​西周晩期の青銅器銘文を臨書した作品で、奔放な筆致が特徴です。60〜70歳代の作とされています。

「詩書」:​寒河江の旅宿で書かれた詩で、自然の情景を詠んだものです。

総じて、中林梧竹は日本の書道史において革新的な存在であり、その作品は今なお多くの人々に愛されています。彼の自由な発想と挑戦的な姿勢は、現代の書道家にも大きな影響を与え続けています。

中林梧竹の掛軸が多数ある場合、貴重な文化財の可能性もあります。処分や保管を考えるにあたり、以下のようなステップで進めるのがオススメです:


【ステップ1】全体の確認と整理

■ 1. 数と状態を確認

  • 何本あるかを把握。
  • シミ・破れ・虫食いなどの有無。
  • 外箱(桐箱等)があるかどうか。

■ 2. 署名や落款(印)をチェック

  • 「梧竹」や「中林」などの署名。
  • 独特の落款(「梧竹」「中林氏」など)があるか。
  • 書風がバラバラなら、他人の書も混ざっている可能性あり。

【ステップ2】本物の可能性があるものを見分けるポイント

■ 高評価されやすい作品の特徴:

  • 作品のサイズが大きい。
  • 「六朝風」「隷書体」「草書」の書風がある。
  • 落款が朱文・白文セットである(印影がしっかりしている)。
  • 軸装が古く、手間がかかっているもの(裂地が上質な絹など)。

【ステップ3】専門家に一部鑑定してもらう

■ 方法:

  • 次のような場所に問い合わせるのがオススメ
    • 地元の美術館・博物館(佐賀なら県立博物館など)
    • 古美術商

【ステップ4】保管・処分の判断

■ 保管すべきもの

  • 鑑定で「真筆の可能性あり」とされたもの。
  • 書風が力強く、大きく見栄えがある作品。
  • 落款や署名が明確で、状態が良いもの。

■ 処分する方法

  • 地元の古美術店に一括引き取りを依頼
    • 出張買取を依頼した場合はまとめて査定してもらえる場合があります。
  • 寄贈するという選択肢
    • 学校や美術館に寄贈を申し出ると、保存・活用されることもあります。

【その他の注意点】

  • いきなり捨てないこと!
    見た目が古びていても価値がある可能性があります。
  • 埃払いはやさしく
    刷毛で表面を軽く掃う程度に。濡れ布では拭かないように。
  • 保存は風通しのよい場所で、湿気を避けてください。

 

佐賀県の著名な書画家

佐賀県は、多くの優れた書画家を輩出しています。以下に、江戸時代から現代にかけての主な書画家をご紹介します。

江戸時代:

  1. 中林梧竹(なかばやし ごちく)
    幕末から明治にかけて活躍した書家で、近代書道の先駆者とされています。
  2. 高取稚成(たかとり わかなり)
    土佐派最後の画家と称され、宮内省の嘱託として多くの作品を手掛けました。

明治時代:

  1. 岡田三郎助(おかだ さぶろうすけ)
    佐賀県出身の洋画家で、美人画で知られ、文化勲章を受章しました。
  2. 久米桂一郎(くめ けいいちろう)
    洋画家で、フランス留学後、日本の洋画界に多大な影響を与えました。
  3. 高木背水(たかぎ はいすい)
    洋画家で、海外での経験を活かし、多くの作品を残しました。
  4. 腹巻丹生(はらまき たんせい)
    日本画家で、教育者としても後進の指導に尽力しました。

大正時代:

  1. 田雑五郎(たざら ごろう)
    佐賀美術協会の創立メンバーで、日本画家として活動しました。
  2. 山口亮一(やまぐち りょういち)
    洋画家で、佐賀美術協会の設立に関わりました。
  3. 御厨純一(みくりや じゅんいち)
    佐賀美術協会のメンバーで、洋画家として知られています。
  4. 北島浅一(きたじま あさいち)
    洋画家で、佐賀美術協会の設立に参加しました。
  5. 藤田遜(ふじた そん)
    東京美術学校在学中に佐賀美術協会に参加した洋画家です。
  6. 三根霞郷(みね かきょう)
    洋画家で、風景画などを手掛けました。

昭和時代:

  1. 古沢岩美(ふるさわ いわみ)
    アバンギャルド運動を展開した洋画家です。
  2. 池田龍雄(いけだ たつお)
    前衛的な作品で知られる画家で、佐賀出身です。
  3. 立石春美(たていし はるみ)
    最後の美人画家と称される日本画家です。
  4. 中島潔(なかじま きよし)
    情緒あふれる作品で知られる画家です。
  5. 池田学(いけだ まなぶ)
    緻密なペン画で国際的に評価される画家です。
  6. 池田幸太郎(いけだ こうたろう)
    洋画家で、多くの作品を残しました。
  7. 百武兼行(ひゃくたけ かねゆき)
    日本画家として活動しました。
  8. 甲斐仁代(かい ひとよ)
    現代美術家として活躍しています。

現代:

  1. 山口芳水(やまぐち ほうすい)
    書道家で、現代アートとの融合を図った作品を発表しています。
  2. 山口流芳(やまぐち りゅうほう)
    書道教育連盟顧問・書作家協会顧問として活動しています。
  3. 中島美紀(なかしま みき)
    書作家として、国内外でアートパフォーマンスを行っています。
  4. 中島千香子(なかしま ちかこ)
    中島美紀氏と共に「中島姉妹」として活動する書作家です。
  5. 山口亮一(やまぐち りょういち)
    洋画家で、佐賀美術協会の設立に関わりました。

まとめ

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