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寺井直次【人間国宝/蒔絵】

寺井直次(てらいなおじ)

 

寺井直次は大正元年

 

1912年に石川県で生まれました。

 

実家は金物商を営んでいますが

 

小学生頃になると蒔絵へ強い興味を示し

 

やがて石川県立工業学校の漆工科へ入学しています。

 

その後東京美術学校へ進学した寺井は

 

漆工部にて、螺鈿や平文の技法に優れた松田権六や

 

漆工芸界の草分け的存在と言われている六角紫水

 

日展理事を務めた山崎覚太郎と言った、

 

漆芸界においての多くの著名人から教えを受けました。

 

卒業後、23歳からは

 

理化学研究所に勤めていましたが、

 

1945年に臨時召集により戦争に駆り出され

 

戻った後は自身の作品の制作に力を入れていきます。

 

そして36歳の時、第4回日展にて

 

特選を受賞しました。

 

それからは作品の制作にますます没頭していき

 

1985年、73歳の時、蒔絵の技術で

 

人間国宝として認定されています。

 

そして19983月に息を引き取りました。

 

 

 

称賛された部分

 

寺井直次が認められた部分として

 

まず卵の殻を細かく砕き張り合わせる事で

 

遠近や濃淡、色の変化を生み出す

 

独自の技術を確立した所にあります。

 

またその作品に繊細かつ

 

優雅な雰囲気を出す事にも

 

成功していると言われています。

 

また1917年、東京都文京区に設立された

 

自然科学総合研究を行っている理化学研究所にて

 

金胎漆器を生み出したほか

 

金胎漆器ではアルミニウムによる

 

電解処理での素地作りなど

 

斬新な試みも行いました。

 

 

 

各作品とその技法について

 

・黒柿造平棗鷺蒔絵での技法

 

黒柿造平棗鷺蒔絵は

 

重要無形文化財の木工芸で人間国宝に認定された

 

川北良造との合作で知られています。

 

川北良造は硬い素材の黒柿を綺麗に研磨しており

 

それを寺井直次が卵殻技法を用いて

 

卵殻で絵描きしています。

 

また卵殻技法は純白の文様を生み出す技法としても

 

知られています。

 

 

・極光について

 

寺井は卵殻技法を使った作品で

 

1956年に第12回日展の特選を獲得しています。

 

それがこの『極光』という作品です。

 

漆では再現できなかった「白」を

 

卵の殻を使うことで再現し

 

作品では卵殻の微妙な凹凸を利用して

 

3匹の白狐を見事な立体感で表現しています。

 

そのほか極光には平文技法も使われています。

 

 

・金胎漆器

 

金属部分や表面に漆が塗られた素地の事を指します。

 

中国の宋時代のものに多く見られ

 

上塗りや中塗り、錆付けなどを行います。

 

また木製とは違い

 

温度変化に耐えられると言った特徴があります。

 

 

・平文(ひょうもん)

 

中国の唐時代に始まった漆工芸の技法です。

 

(日本では奈良時代に該当)

 

文様状に金や銀の板金を切り

 

漆の素地に貼り付けてから、上に漆を塗り

 

後から部分的に漆を研いでいく技法です。

 

この平文技法は人間国宝でもある

 

大場松魚も有名です。

 

 

 

後世に技術を残した寺井直次

 

1987年に文化庁工芸技術記録映画として

 

「蒔絵-寺井直次の卵殻のわざ-」が上映。

 

また寺井直次は石川県立工業学校でも指導を行ったり

 

石川権利輪島漆芸技術研究所の

 

初代所長に就任したりしています。

 

このようにして寺井は

 

独自に培ってきた技術を後世に残しました。

 

 

 

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