1927年パリ郊外のボーヴェの由緒ある貴族家系に生まれ、父親は公爵の称号を持っています。ロベール・ピゲ、ジャック・ファットのメゾンで修行を積み、エルザ スキャパレリのモデリスト兼主任となりました。1951年24歳での初コレクションでは資金面の問題もあり、コットン素材のシンプルなドレスやブラウスを発表し、中でもシャツ地で作った開襟、ラッフル袖の「ベッティーナ・ブラウス」は話題を呼びました。その斬新なアイデアとシャープな感性が絶賛され「モードの神童」と呼ばれました。そして1952年ジバンシィ社を創立しました。
1954年オードリー・ヘップバーン主演の映画「麗しのサブリナ」の衣装を手がけました。オードリー・ヘップバーンはジバンシィの象徴であり、「自由」で体のラインを強調しないスタイルが特徴です。1955年「自由なライン」として発表したウエストもヒップもないシュミーズドレスが「革命的な衣装」として反響を呼び、 1956年レディースウェアライン「GIVENCHY UNIVERSITY」を発表しました。
1962年に香水を発表し、1972年には男性用化粧品を発表、1973年メンズウェアライン「GENTLEMAN GIVENCHY」を発表しました。1995年のオートクチュール・コレクションを発表後、引退しました。