ロイヤルアルバートは、1904年に誕生した
イギリスの洋食器メーカーです。
1896年、トーマス・ワイルドと
トーマス・クラーク・ワイルド親子が
イギリスのストーク・オン・トレントで
創業しました。
「アルバート」というブランド名は
ワイルド親子がイギリス王室を愛するあまり
ヴィクトリア女王の夫アルバート公と
女王夫妻の孫アルバート・ジョージ王子に
ちなんで付けられたものです。
創業の翌年、1897年には
ヴィクトリア女王のダイヤモンド・ジュビリー
(即位60周年記念)
の記念品を依頼され、1904年に
「ロイヤル」の称号を名乗ることを許されます。
こうして、現在の
「ロイヤルアルバート」が誕生しました。
英国の代表的な花々がデザインに取り入れられ
鮮やかな彩りや惜しげもなく使われた金彩
また優雅で美しいシェイプは
王室御用達にふさわしいデザインとなっています。
その一方で、リーズナブルな価格で提供する
という方針を持ち、
近代では有名人とコラボレーションするなど
人気を集めています。
ロイヤルアルバートの代表作の中でも
特に有名なのが
「オールド・カントリー・ローズ」と呼ばれる
バラが咲き誇るデザインの、
「モントローズシェイプ」という形の
ティーカップセットです。
これは
『紅茶を最もおいしく飲むための究極のシェイプ』
と言われています。
紅茶を楽しむために作られたこのシェイプには
様々な工夫が施されており
その一つにカップ上部が広がっている、
という点があります。
熱湯で抽出することが理想的とされる紅茶を
淹れたての状態からできるだけ早く冷ますために、
表面積を広げてあるのです。
また、カップの下部が膨らみ、
真ん中がくびれたデザインは
カップの中に対流をつくり、
温度とうまみを保ちます。
さらに高台(スカート。カップの足の部分)は
ソーサーからの冷たさを
紅茶に伝わりにくくしており、
1962年にこのデザインが登場して以来、
ベストセラー商品とされています。
オールド・カントリー・ローズ以外の
代表作をご紹介します。
1906年「ロイヤルアルバート」の社名を
登録してから100周年記念として
制作されたコレクションです。
過去100年を10年毎に、
それぞれの時代に製作された
デザインから着想を得て
様々なデザインの作品が制作されました。
1946年に発表されたデザインです。
18世紀のロココスタイルを基調としており
忘れな草、ブルーベルなどの
小花やバラの美しい花柄
そして金彩のスクロール(渦巻き)を取り入れた
豪華な模様が特徴です。