マイセンはヨーロッパで初めて
硬質磁器製造に成功した
ドイツの洋食器メーカーです。
17世紀ヨーロッパでは
純白で硬く艶やかな磁器を
作り出すことができず
中国の磁器や日本の伊万里などは
人々の憧れでした。
その製法を見つけようと必死だった
事業家や王侯貴族たちの中でも
ザクセン選帝侯兼ポーランド王の
アウグスト2世は特に熱狂的で、錬金術師の
ヨハン・フリードリッヒ・ベトガーを
城に監禁し、磁器製造の秘法を
研究させました。
ベドガーの長い研究により
白磁の製造は1709年に成功し
その後、エルベ川のほとり、
マイセン地方のアルブレヒト城の内部に
ヨーロッパ初の硬質磁器窯
「国立マイセン磁器製作所」
が誕生しました。
マイセンの陶磁器には贋作防止の為、
コバルトブルーの双剣が交差した窯印が
押されています。
これはシュヴェルターと呼ばれる
窯印を描く専門絵師によって
全て手描きされているものです。
このトレードマークは
1723年から用いられているもので
アウグスト王の紋章である剣の描き方は
年代によって変化しています。
初期は剣が真っすぐで、
鍔の部分が微妙に曲がり
柄頭も描かれていましたが、
時代が下がるとサーベルに似た形となり、
柄頭は表されなくなりました。
また、点や星形・弓形などの印を
双剣に書き添えられたのもあります。
時代ごとの窯印の違いは作品の
制作年代特定の大きな手がかりの1つであり
1875年以降は
マイセン磁器製作所の商標として、
国内外で登録、また法的に保護されています。
マイセンの特徴は、硬質磁器焼成に
不可欠な原料「カオリン」を
65%という非常に高い割合で
含んでいる為にみられる
その磁器質の良さです。
絵付けはもちろんですが、
キメの細かさや表面の質感に定評があります。
1739年に中国磁器の柄を写し完成しました。
中国磁器に描かれていたものはザクロでしたが
ヨーロッパでは見慣れないものであった為
タマネギとして描かれるようになり、
他に桃や竹・芍薬などが
モチーフに使われています。
それぞれ子孫繁栄・富・名声・不老不死など
おめでたい「象徴」です。
初期に確立された絵付け
シノワズリのシリーズです。
柿右衛門窯の図案の写しや、
中国磁器に使用されていた
龍の図案の写しをした作品です。
マイセン磁器の中でも
人形は300年近い歴史を誇ります。
「猿の楽団」は初期の原型師である
ヨハン・ケンドラーと
ペーター・ライニッケによって
1765年に創作された、
オーケストラ楽団員に扮する
猿の人形シリーズです。