マッピン&ウェッブは
イギリスの老舗シルバー工房です。
1775年に
ジョナサン・マッピンによって創業しました。
当時18歳だったジョナサン・マッピンは
小さなカトラリー工房を開きました。
場所はイギリス中部のシェフィールド、
産業革命以降工業の中心都市として
栄えていた場所です。
工房は息子によって受け継がれた後
1846年からはその4人の息子たちにより
社名を「マッピンブラザーズ」と改め、
事業を拡大していきます。
会社は順調に発展していき
1850年代までには
ロンドンにショールームをオープンし
長男フレデリックは
王室よりナイトの称号を与えられました。
しかし1860年になると
4兄弟の内の末っ子ジョン・マッピンが独立し
1862年義兄弟のジョージ・ウェッブと共に
現在に続く「マッピン&ウェッブ」を創業します。
最初の内は兄弟たちの営む
マッピンブラザーズと主張し合っていましたが
商才のあったジョンは、店を構えた
ロンドンのオックスフォード・ストリートで
様々なシルバー製品を販売しました。
新たなデザインの商品や洗面用具、燭台
さらにジュエリーなどはすぐに人気を集め
1903年には
マッピンブラザーズを買収するまでとなります。
この頃にはマッピン&ウェッブは
国際的な市場にも進出を始め
ヨーロッパのみならず
アジアでも店舗を展開していきました。
フランスの女王マリー=アントワネットを始め
ウィストン・チャーチルや
チャールズ・ディケンズなどの
著名人たちにも愛されたマッピン&ウェッブは
1897年にはヴィクトリア女王より
英国王室御用達の名を与えられました。
現在日本では
なかなか手に入りにくくなったものの
アンティークの銀製品としての人気は
非常に高く
世界的にも人気があります。