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2018.03.26
骨董品
茶道具

ウェッジウッドJosiahWedgwoodandSons

ウェッジウッド~Josiah Wedgwood and Sons~とは

 

ウェッジウッドは

 

イギリスを代表する洋食器メーカーで

 

食器以外にも時計等のインテリア用品や

 

紅茶の販売も手掛けています。

 

創業者であるジョサイア・ウェッジウッドは

 

陶芸工房を営む両親の元に生まれ、修行を積み

 

1759年、バーズレムにある

 

叔父の工場を引き継ぎ独立しました。

 

ここで、当時制作が難しかった

 

白い陶器の研究を重ねた後誕生したのが

 

乳白色の「クリームウェア」です。

 

 

作品はシャーロット王妃にも認められ、

 

1766年には「クイーンズウェア(女王陛下の陶器)

 

という名称の使用を許可されました。

 

これをきっかけに、ウェッジウッドは

 

世界中にその名声を広げていき、その後も

 

「これまでの陶芸を一歩進めて、

 

芸術の域まで洗練させたい。」

 

という情熱により、

 

深みのある光沢を放つ「ブラックバサルト」や、

 

マットな質感のオリジナル素地「ジャスパー」などを

 

開発しました。

 

 

ジョサイア1世の死後は

 

息子である2世が経営を引き継ぎ、

 

「ボーンチャイナ」などの製造を経て

 

1895年には社名を

 

「ジョサイア・ウェッジウッド・アンド・サンズ」として

 

現在に至っています。

 

 

ウェッジウッド ワイルドストロベリー

 

 

代表作

 

クイーンズウェア

 

ウェッジウッドの名が各国の王侯貴族に広がる

 

きっかけとなった作品です。

 

釉薬や素地の実験を

 

何度も重ね誕生したもので、

 

最も有名な作品はロシアの女帝

 

エカテリーナ2世に献上した

 

「フロッグサービス」です。

 

イギリスの様々な風景を

 

一枚一枚手描きで描いたディナーセットで、

 

数は952点にものぼります。

 

サンクトぺテルブルク近くの

 

宮殿用に注文されましたが、

 

そこが「蛙の宮殿」と呼ばれていたことから

 

このシリーズには

 

蛙の紋章が描かれているそうです。

 

現在はエルミタージュ美術館に

 

所蔵されています。

 

 

ブラックバサルト

 

芸術の風潮がロココから

 

古代への憧れを追い求める新古典主義に

 

移り変わった、18世紀後半

 

ジョサイアが「黒」に着目し生まれた作品です。

 

当時イギリスで作られていた

 

「エジプトの黒」と言われる

 

粗質で黒い陶器を改良し、

 

この「ブラックバサルト」が考案されました。

 

アンティークのブロンズのような見た目と、

 

古代の蝋画のような絵付けの技法は

 

1769年に特許を取得しています。

 

 

ウェッジウッド ブラックバサルト

 

 

ジャスパー

 

宝石のような美しい焼物を目指して

 

開発された作品です。

 

硬質の石器ですが、マットな質感と

 

気品ある色合いがその特徴とされ、

 

様々な色のものが開発されていますが

 

ウェッジウッドブルーと呼ばれる

 

ペールブルーが最も有名です。

 

 

ウェッジウッド ジャスパー(ウェッジウッドブルー)

 

 

また、この技術を用いて

 

ジョサイアが4年かけて作り上げた

 

「ポーランドの壺」は、代表作として

 

現在ロゴデザインのモチーフになっています。

 

 

ファインボーンチャイナ

 

ジョサイアより経営を引き継いだ、

 

息子である2世が作り上げた作品です。

 

品質の高さから

 

「“ファイン”ボーンチャイナ」と呼ばれ、

 

ぬくもりある乳白色に抜群の透光性、

 

釉薬による鮮やかな発色などが

 

特徴となっています。