鴨下春明(かもしたしゅんめい)は1915年10月に
東京で生まれました。
そして15歳の時から伯父に弟子入りしています。
鴨下の伯父は1894年の
明治天皇銀婚式での献上物や
1910年の皇室献上のための
純銀製金象嵌大落盛器を手掛けた事のある桂光春で
鴨下は彼から江戸金工の伝統的な
彫金技法を習いました。
それから35年後となる1965年
鴨下は海蟹金具によって日本伝統工芸展に初入選し
1974年からは伝統工芸日本金工新作展の
鑑審査委員を務めます。
そして1999年、84歳の時には人間国宝として認定され
2年後となる2001年4月にこの世を去りました。
代表作には海蟹金具の他には
玉虫帯留金具や撫子ブローチ、栗金具などがあります。
鴨下春明の作品の特徴は
元は刀装金具に使われていた彫金技術で
ブローチや帯留めにも使われる
小金具を作った所にあります。
さらに言えば江戸時代においては
刀装金具でも拵(こしらえ)と言う部分に使われており
鴨下春明は現代で使えるアクセサリーを
制作したことになります。
またモチーフとしてよく魚や植物、
昆虫や花を使っており
繊細な描写で、優雅であったり綺羅びやかであったりと
様々な作品を生み出しました。
鴨下春明の師となる桂光春は、10歳の頃に
彫金家の豊川光長から師事を受けました。
それから12年後の22歳の時に
明治天皇銀婚式での献上物の制作に取り掛かりますが
鴨下春明が桂光春に弟子入りするのは
数えで15歳の頃となります。
当時の時代背景もあると思いますが、
共に小さな頃から彫金家としての道を歩み始める
と言う共通点があります。
彫金の技法は主に
複数の鏨(たがね)を使って施されます。
鏨で地金を彫り図案や模様、文字などを描いていき、
透かし彫り抜きを行い、また別の金属を当て込む
象眼と言う技法も行います。
彫金は華やかで奥が深い世界
と言われていますが、その分
高い技術力も必要な芸術品です。
自然のものをアクセサリーとして
彫金で作ると言うのは、他の作品にも見られる手法で
インドの彫金小物もあります。
しかし鴨下春明の場合は
1965年時から既に作っている事になります。
そして彫金技術は鴨下春明の世代で終わらず
細分化し、現在でも脈々と続いています。
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