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掛け軸・絵画
2020/01/30

高畠達四郎【洋画家】

高畠達四郎(たかばたけたつしろう)

 

高畠達四郎は189510月に東京都神田で生まれました。

 

19歳の頃に慶應義塾大学の理財科に入るものの

 

その2年後に中退。

 

また中退と同時に岡田三郎助が開いた

 

本郷洋画研究所に入り、1919年には

 

7回展光風会で初入選を果たします。

 

また1921年には帝国美術院展覧会の場においても入選し

 

同年に猫の作品群が有名な藤田嗣治とも知り合い、

 

藤田嗣治が人生の半分近くを過ごした

 

フランスに渡りました。

 

渡仏後はサロン・ドートンヌの場でも

 

作品を発表するなど

 

画家としての勢いが増していきます。

 

7年間の滞在後、1928年に帰国すると

 

国内で展覧会への出品を再開し、

 

1931年には独立美術協会創立の会員となり

 

40代になった頃には

 

帝国美術学校西洋画科の教授を勤めました。

 

また1951年には毎日新聞社が開く

 

美術団体連合展に招待されたり、

 

その翌年には毎日美術賞を獲得していますが

 

学ぶ意志は衰えず、1965年に欧州地方を渡るなど

 

充実した画家人生となっています。

 

代表作には『シャティヨン風景』や『プチ・ジャン』。

 

『箱根駒ヶ岳神山』や『馬と人』などがあります。

 

 

 

サロン・ドートンヌについて

 

1903年10月から毎年、秋に開かれている

 

フランスの美術展です。

 

新人作家の登竜門的な機能もあり

 

ポール・セザンヌやパブロ・ピカソなど

 

錚々たる顔ぶれがこれまでのメンバーに挙げられます

大胆な構成であるフォービズムや

 

キュビズムを大切にしており、

 

現在も日本人にも開かれた場となっています。

 

 

 

作風

 

高畠達四郎は見る人に安心感を与える

 

穏やかな自然描写を得意としています。

 

原始的・素朴的と言う意味を持つ

 

プリミティヴィスムの画家とも言われ

 

鮮やかなその色彩感覚は作家としての感性を、

 

見た人に優しく印象付けます。

 

また国内の風景はもとより、

 

1953年の欧州地方で見た風景などももちろん描いており

 

風景をただ描写するのでなく、

 

繊細な心の機微を捉えている

 

と言う指摘もあります。

 

 

 

欧州の影響を受けながら

私情のある風景画を描いた高畠達四郎

 

高畠達四郎はモーリス・ドニや

 

モイーズ・キスリングと言った、

 

多くの欧州の作家からも学んでいます。

 

恐らくそれらは海外の作風を真似た

 

付け焼き刃ではないものとして、

 

日本国内においても歓迎されたと考えられます。

 

また私的な感情を作品に込めている

 

と言われていますが、高畠達四郎の作品を通して

 

高畠達四郎が見て感じてきた思いが

 

ダイレクトに伝わるかと思います。

 

 

 

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