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2018.11.22
骨董品

須田賢司【人間国宝/木工芸】

須田賢司(スダケンジ)

 

須田賢司は19546月に東京にて生まれました。

 

生家は2代に渡って指物師として営む家庭であり、

 

19歳で東京都立工芸高等学校を卒業すると

 

父の桑翠に教えを受けます。

 

また同年に母方の祖父である山口春哉から漆芸を学び

 

21歳のとき、第22回日本伝統工芸展で

 

初入選を果たしました。

 

やがて1992年には活動の場を群馬県に移し

 

2009年には文化交流使として

 

ニュージーランドでの活動もスタートさせています。

 

これらの功績が認められ、

 

2010年には紫綬褒章を受賞し

 

2014年、60歳のときには木工芸の分野で

 

人間国宝に認定されました。

 

代表作は楓拭漆箱の皓月千里、

 

楓拭漆小箪笥の陸離や

 

楓拭漆嵌装箱の比翼などがあります。

 

 

 

特徴

 

須田賢司の作品は「清雅」をテーマにして

 

個性的かつ風雅な、おもむきのある繊細な作風を

 

特長としています。

 

「清雅」には純白で高い品の良さを持つ

 

と言う意味があります。

 

須田賢司は父から学んだ

 

指物の技法をベースとしながらも、

 

フランスの楓を使ったり、他には

 

黒柿や桑と言った木材を使用したり、

 

象嵌や拭漆仕上、さらに金具を作ったりと

 

様々な技術を駆使して作品を仕上げています。

 

 

 

技法

 

■黒柿

 

ジャパニーズパーシモンという呼び名もあります。

 

木目が一際美しくまた、研磨するほど

 

より一層輝くと言われています。

 

しかし、材質は硬く加工が困難で、

 

また割れやすいと言った欠点もあります。

 

■桑

 

こちらも加工がしにくいと言われていますが

 

伐採した時には黄緑色となり、

 

経年によって桑色と呼ばれる

 

綺麗な薄黄色になります。

 

まるで絹を思わせる光沢が出る木材

 

と言われています。

 

フランス楓は特に品質が良いと言われており

 

加工や乾燥のしやすさもあります。

 

但し非常に値が張るとも言われます。

 

 

 

群馬の自然の特色

 

活動拠点を群馬に移した理由としては

 

木に触れやすい環境があるからだと

 

須田賢司は語っています。

 

またからっ風が吹くなど乾燥した土地柄である事も

 

仕事場として選んだ理由として挙げています。

 

群馬は広大な敷地を誇る場所として知られており

 

赤城山や赤久縄山、朝日岳と言った

 

山々がある内陸県です。

 

また赤城山や周辺や県庁所在地エリアには

 

クロマツがある事も知られています。

 

 

 

積極的に活動を行う須田賢司

 

須田賢司は201663日から710日にかけて

 

神戸市にて「清雅を標に-人間国宝 須田賢司の木工藝-」

 

を開催しました。

 

作品展示のみならずギャラリートークや

 

制作の裏側も紹介し、さらに親子三代の歴史も

 

公開しています。

 

またニュージーランドやデンマーク、

 

スウェデーンなど

 

海外でワークショップを行ったりするなど

 

積極的に自らの情報を伝えながらも、

 

国内外に向けて後世に技術を伝えています。