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掛け軸・絵画
2020/08/27

金島桂華【日本画家/広島県/花鳥画】

金島桂華(かなしまけいか)

金島桂華は1892年6月に広島県で生まれました。ちなみに本名は政太と言います。幼少期から絵画に興味を向けており、10代半ばの頃には大阪にて西家桂州から日本画を学ぶようになりました。またその後は平井直水からも教えを受けていますが、これは西家桂州が亡くなった事が起因していると言う指摘もなされています。

こうして若い頃から腕を磨き、1909年に大阪浪速絵画競技会展において『細雨』が褒状。翌年の第10回巽画会でも『花芭蕉』が一等褒状を受けると言ったように、活躍を続けていきました。2年後には京都にて竹内栖鳳が開く竹杖会へ入り、花鳥画の基礎を学んでいきます。

そして金島桂華が20代半ばとなった1918年、文部省美術展覧会において『叢』が初入選。以降は帝国美術院展覧会及び日本美術展覧会の場でも活躍を続け、1930年には京都市立美術工芸学校の教諭として就任するなど、後進の教育にも尽力しました。

また帝国美術院展覧会での審査員を務め、のちの1962年には高野山金剛峰寺の為の奥之院襖絵の作成に携わっています。

そして1974年9月、82歳で息を引き取りました。

 

 

金島桂華の作品の特徴は?

金島桂華の作品の特徴は、まず京都画壇に強く則っている点が挙げられます。竹内栖鳳などから影響を受けた四条派と院体風の画風が合わさり、また緻密で自然豊かな描写に優れています。

一方で花鳥画では骨太で明瞭なタッチが強く感じられ、細かな写実性も目立っているのです。

 

 

金島桂華の他の評価部分は?

緻密で自然豊かな描写の裏側には鎌倉の円覚寺や京都の妙心寺にて、禅の修行をしている事が起因していると言われています。

また人生経験を積み重ねてきたり、京都市立美術工芸学校などで後進の指導に勤めてきた金島桂華自身の生き方にも支持が集まっているのです。

 

他の代表作

 

華鴒大塚美術館が所蔵の『菖蒲』。華鴒大塚美術館が所蔵の『紫陽花』。

1925年発表の第6回帝国美術院展覧会で特選となった『芥子』などがあります。

 

 

各ワード紹介

■平井直水

四条派について修行を受けた1861年大阪生まれの画家です。山水花鳥に優れていますが、一番は孔雀を描くことを得意としていたと言われています。

 

■竹内栖鳳

1864年に京都にて生まれた川合玉堂や横山大観と並び立つ、京都画壇の中心人物であると共に、日本における代表的な日本画家です。1900年に欧州地方に訪れ、そこで風景作品を発表。当時日本人には知られていなかったそれらは大きな反響を獲得しました。

 

■京都画壇について

円山・四条派の系譜を受け継ぐ、主に明治時代以降の京都美術を指しています。なお竹内栖鳳や他に上村松園や山元春挙と言った京都画壇を代表する人物は、もっと細かく言うと近代京都画壇の分類となるのです。

 

 

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