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掛け軸・絵画
2019/10/24

西村龍介【洋画家】

西村龍介(にしむらりゅうすけ)

 

西村龍介(本名:一男)19202月に

 

山口県小野田市で生まれました。

 

その後15歳で山口市立大殿尋常高等小学校を卒業し

 

1938年に日本美術学校日本画科に入学します。

 

在学中は東山魁夷達と共に

 

国土会を創った事で知られている川﨑小虎や、

 

官設美術展で活躍を見せている矢沢弦月から

 

日本画について教わりますが、

 

1940年に卒業すると共に

 

戦争に駆り出されることとなりました。

 

やがて1945年に戦地から戻った西村龍介は

 

二科展を活動の場として出品を繰り返していきました。

 

またその際に日本画家から油彩画家として転身し

 

1956年には特待賞を受賞。

 

1960年にはニ科会会員となっています。

 

その後40代半ばの頃にはヨーロッパへ渡り

 

城や聖堂と言った欧州地方ならではの建物に

 

衝撃を受け、『古城』や『遥かなる聖堂』。

 

『館』や『水辺の城』と言った

 

それらをモチーフにした作品群を発表しました。

 

こうして西村龍介は1971年から1982年にかけては

 

頻繁にヨーロッパへと渡るようになり、

 

その経験を活かした個展『水の抒情詩』も

 

開催しました。

 

以降も1987年に外務大臣である

 

安倍晋太郎の肖像画を手掛け、1994年には

 

学習院から学習院功労章を賜わるなど晩年まで

 

活躍を続けていきます。

 

そして2005年、85歳でこの世を去りました。

 

 

 

作風

 

西村龍介の作品は繊細な点描法を思わせる

 

きめ細かい描き方で、ヨーロッパの

 

歴史ある建物のある風景を描いているのが

 

特徴となっています。

 

ただヨーロッパの風景を描いているだけでなく

 

日本画の描き方を織り交ぜており

 

その作風は日本人としてどこか懐かしさを感じさせる

 

雰囲気とバランスの良い構図と色合いが

 

特徴となっています。

 

■日本画と油絵の違い

 

日本画と油絵の違いは色々ありますが

 

西村龍介の場合は油絵の技法に日本画の特徴を

 

合わせていると言った印象を受けます。

 

油絵では絵の具と油を使って

 

幾重にも上から塗り重ねることが出来て、

 

陰影もはっきりしますが

 

西村龍介の作品は水彩画のように繊細で、

 

また陰影は油彩画にしてははっきりしていません。

 

穏やかな陰影表現と情感を重視した

 

日本画的要素を、油彩表現に取り入れています。

 

 

 

日本画の特徴を見事に融合させた西村龍介

 

西村龍介は海外の風景と日本画の特徴を

 

見事に融合させた作家と言えます。

 

また、その背景も

 

矢沢弦月から日本画について学んだというように

 

西村龍介の来歴を振り返ることで分かってきます。

 

 

 

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