藤沼昇は、1945年に栃木県で生まれ
30歳のときに竹工芸を始めました。
41歳で第33回日本伝統工芸展に出品した作品が
日本工芸会会長賞を受賞します。
これを皮切りにその後も出品を続け
多くの賞を受賞して行きました。
1992年には日本伝統工芸展で東京都知事賞を受賞し
そして、2004年には紫綬褒章を受章しています。
また、積極的に海外での個展も開催し
ロサンゼルス・日本文化会館や
シカゴ美術館での個展で成功を収めています。
これらの功績が認められ、
2012年、67歳のときに竹工芸の分野で
重要無形文化財保持者に認定されました。
藤沼昇は様々な技法を使って竹を編んでいます。
根曲がり竹を荒編みして
作品に力強さを表現したり、
色々な技法の編み組みで
繊細さを出した作品も見られます。
その多くの作品が
現代的な感覚を感じさせる新しい作風です。
また、藤沼昇は素材にする竹へも
強くこだわっており、
地元の真竹、篠竹、根曲げ竹などの
5種類ほどの竹を使い分けています。
工芸家として竹の作品作りの基礎である
竹の性質を知り、その特徴を活かすことが
竹工芸の醍醐味だとしています。
また、藤沼昇は
作品に大事なのは「気」だとしています。
作り手の自身の「気」を意識すると
それが自然と見る人に伝わり
人を感動させる作品を作り上げられる
と述べています。
作る人の「念」や「気」が竹材に移り
見る人の心を動かすのだと語っています。
日本伝統工芸展などでも受賞し
紫綬褒章や人間国宝に認定される
藤沼昇の竹工芸家としての活動は
日本に留まらず海外でも積極的に行われています。
日本人としてその文化を、竹工芸を通して
世界に発信したいという強い意志があり
むしろ藤沼昇という名前は
海外の方が知られているくらいです。
実際にその作品の多くは
アメリカなどでも販売されており
それを購入する海外のファンも
多くいらっしゃいます。