草間彌生(くさまやよい)
草間彌生は、1929年に長野県に生まれました。
幼少時に見た幻覚に強い影響を受けたことから
絵画を描き始め、水玉と網模様をモチーフにして
水彩、パステル、油彩などを使用した
幻想的な絵画を制作しました。
やがて28歳の時に渡米すると
巨大な平面作品やソフトスカルプチャー、鏡や電飾など
環境彫刻を次々と発表していきます。
1966年のベニス・ビエンナーレでは
『ナルシスの庭』を発表、また
映画や新聞メディアでの表現にも着手し
2年後には自作自演の映画『草間の自己消滅』で
第4回ベルギー国際短編映画祭で入賞、
アン・アーバー映画祭では銀賞、
第2回メリーランド映画祭においても受賞しました。
その後、美術制作と並行して
小説や詩集も発表していきます。
1983年には『クリストファー男娼窟』で
第10回野生時代新人賞を受賞。
そして、60代半ばの頃からは野外彫刻の制作を行い
福岡美術館や霧島アートの森、松本市美術館、
TGVリール駅前(フランス)、
ビバリー・ガーデンズ・パーク(ビバリーヒルズ)、
平和公園(韓国)などに野外彫刻を制作しました。
以後、1996年からはニューヨークに拠点を移し
制作活動を始めます。
そして、2000年に第50回芸術選奨文部大臣賞、
外務大臣表彰を受賞、2002年からは続けて
紺綬褒章、フランス芸術文化勲章オフィシェを
受勲しました。
以降も旭日小綬章の受賞、
そして文化功労者として認められ、2016年、
87歳の時に文化勲章を綬章しています。
草間彌生の作品の特徴と技法
草間彌生の作品は、水玉模様などの
均一なモチーフを並べることによって
絵画画面や彫刻の表面を覆うことが
一つの特徴となっています。
多角的に鏡を合わせ、無限に広がる光や
オブジェを演出するインスタレーション
(その空間全体を芸術作品とする表現の仕方)
の手法で知られています。
また、かぼちゃをモチーフにした作品も
多く制作しています。
その他にもファッションデザイン、
小説の執筆なども行い、幅広い芸術活動で
活躍しています。
草間彌生の評価される所以
草間彌生は自身の作品を通して
世界平和や人間愛というメッセージを
世界に伝えています。
型に嵌らないその制作活動から放たれる
鮮烈な作品群は世界中で高く評価されています。