福井良之助(ふくいりょうのすけ)
福井良之助は1923年12月に
東京都日本橋で生まれました。
10代前半の頃に聖学院中学校に入ると
光風会会員であり
『うすれ日』や『水辺初夏』などが知られている
島野重之から学びます。
なお聖学院中学校から出ると
東京美術学校工芸科鋳金部にも入学し
1944年に同校を卒業しました。
23歳の時には第41回太平洋画会展において
出品した『みちのくの冬』が一等賞を獲得。
また30代の頃には第18回自由美術家協会展においては
『窓』が佳作賞となり
自由美術家協会優秀作家賞も受賞します。
また、日本橋画廊にて
孔版版画での第1回個展を開催したことで
アメリカの画商達から注目されました。
これをきっかけに1962年にニューヨークにある
ウエイ画廊でも個展が開かれるなど、
世界的に活躍を果たします。
そして1986年7月、62歳で息を引き取りました。
他の代表作としては『らすと花』や
『黒部幻想』などがあります。
作風
福井良之助は1955年を境目に版画の作品を発表し
その中でも特に孔版画が目立ちます。
その後1965年には油絵を主とした作品制作に
切り替わります。
描いているジャンルは風景や静物、人物画と多数で
特に女性を描いた作品には注目が集まりました。
女性画は殆どが横向きとなっていますが
他のジャンルの作品にも見られる
繊細なタッチとセピア調の色彩感覚は
テーマとしての女性と特にマッチしています。
また女性画の淡い雰囲気のような大人びた印象は
まるで幻想のようだと言われています。
関連用語について細かい解説
■油絵
文字通り油を使った制作技法を指します。
乾燥が遅いことで修正も容易で、
また重ね塗りが可能で物理的な立体感や存在感も出やすく
ルネサンス時代から主流となりました。
ただ制作中は臭いが強いなど、
あまり良い環境を与えてくれる制作媒体とは
言えないようですが、それでも主流となった所には
各個人の情熱と、欠点を上回る自由な創造がある
と言えます。
■版画
版を使って刷る制作技法及び作品を指します。
複製出来ると言う印象が強く、
軽く見られがちな所が現在もあると感じます。
ただそれを作品に一つずつシリアル番号を付けたり
版画の元となる原版を廃棄するなどして、
価値観を必要以上に下に見られない工夫を
各作家はしています。
海外への流出もあった福井良之助の作品
福井良之助が世界で注目されたのは、恐らく
日本の原風景や女性を描いてきた点による所もある
と思います。
また舞妓を描いた作品群も発表してきたので
それはより海外の人からすると
印象強く残ったのかもしません。
ただ孔版版画で描いた頃、
作品が海外に流れてしまった時期もあります。
海外で注目されたことが
皮肉となってしまった結果とも言えますし
福井良之助に限らず日本の作品が
国内で守られるようになって欲しいものです。
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