番浦省吾は1901年2月に石川県七尾市で生まれました。
1915年に七尾尋常高等小学校を卒業してしばらくは
画家として活動するのを考えていたのですが
6年後に地元にて蒔絵の技術を
本格的に学ぶようになります。
石川県は加賀蒔絵があったり
現在では石川県立美術館があったりするなど
蒔絵の文化にも優れていますが
番浦の活躍拠点は関西方面となります。
第二次大戦終了後は1972年に『双象』を発表したり
日本美術展覧会において参事を務めるなどして
日展での活躍が目立ちます。
番浦省吾の作品は
海や雲をモチーフにしている事が多いのが特徴で
金属や銀に色漆などで形に一定の法則性がない、
独自の作風を確立しています。
蒔絵とは金銀の粉で文様を付ける技法を指します。
その技法も細かく分かれ
例えば一旦文様を付けた後に透明漆
もしくは黒漆か、色漆を塗り
その後乾かして研磨する研出蒔絵。
模様を付けた漆の上から金や銀、色粉などを巻いて
乾燥させて研磨する平蒔絵などもあります。
番浦省吾はそう言った技法も
やはり学んでいると考えられます。
調べてみますと漆芸伝承の会と言うのがあります。
石川県輪島にて漆塗りなどを学んだ栗原蘇秀が開き
技術の伝承を行っています。
ただ関西ローカルと言うより全国で展開されています。
他には1978年の東京生まれの漆芸作家の杉田明彦が
関西も作品発表の場の一つにしているなど、
関西が漆芸及び蒔絵などについて
独自の発展を見せていると言った記述は
特に見当たりません。
ただ他の場所より注目されていない地域だからこそ
その文化が根付いて欲しいという事で関西も選び、
番浦省吾から現在の作家まで
多くの人が活動していると言えそうです。
番浦省吾は他に1936年に
文部省美術展覧会選賞を獲得したり
次の年のパリ万博展において名誉賞を受賞しています。
パリ万博展は1855年に第一回が開催され
1937年においては第六回目となります。
ちなみにその年のパリ万博展では
ピカソの『ゲルニカ』が発表されています。
番浦省吾の作品はゲルニカと比べると
大人しい雰囲気と捉えられたかもしれませんが
しかし名誉賞を受賞している事から
一定の評価がされているのが分かります。
番浦省吾は漆芸文化の主流から離れた
関西で活動しながらも、
その文化を海外に向けても発信していたのです。
片づけ始める前にご相談ください
眠っている品物に思わぬ価値がある場合があります。
遺品整理業者・リサイクル業者は、骨董美術品類に高額をつけることはできません。
さらに処分費もかかります。無料査定・買取で賢い遺品整理・蔵整理をお勧めいたします。
買取専門店KURAYAは,骨董品,金・プラチナ、ブランド品、ブランド時計、ダイヤモンド、切手、古銭、勲章、日本刀・鎧兜、掛け軸・絵画、版画、おもちゃ・ノベルティ、 高級食器、珊瑚、翡翠・鼈甲・琥珀、カメラ、鉄道模型,、着物・小物、鉄瓶・茶道具 ,墨・書道具など確かな目で高額買取いたします。
買取専門店くらやは、新しいもの・古いもの、どんなお品も対象に鑑定する買取専門店としてオープンいたしました。貴金属・ブランド品買取をはじめとし、 古物・切手の買取・骨董品の買取に力をいれております。 ご自宅に眠っている貴金属・ブランド品・骨董品などはございませんか?古物・貴金属・ブランド品などを整理したい方、 現金が必要な方、お引越しで荷物を整理したい方、遺品整理、古い蔵を取り壊して中身を処分したい方など、様々なお客様からご利用いただいております。
新しい物・古い物、どんなお品も対象に査定する