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2018.09.20
骨董品

田口壽恒【人間国宝/鍛金】

田口壽恒(たぐちとしちか)

 

田口壽恒は1940年、東京都にて生まれました。

 

元々中学時代から父の手伝いを行っていましたが

 

19歳で都立工芸高校を卒業した後、

 

江戸時代からの歴史を持つ長寿齋派でもあった

 

父の田口恒松から、鍛金の技術について

 

本格的に教えを受けます。

 

その後1972年には日本伝統工芸展や伝統工芸新作展

 

伝統工芸日本金工展に初入選し

 

44歳の時には鍛朧銀面取鉢が

 

日本伝統工芸展の日本工芸会総裁賞を受賞しました。

 

そして銀と銅を使った合金である

 

四分一の素材の良さを活かした作品群が認められ

 

2006年、66歳の時に人間国宝として認定されました。

 

 

 

作品作りの背景

 

田口壽恒は作品作りを楽しんでしています。

 

また、同じような作品作りを良しとせず

 

日本伝統工芸展や伝統工芸新作展、

 

伝統工芸日本金工展と

 

複数に出展しているのはその為のようです。

 

金属による作品作りも

 

「他の人が挑戦しない事を敢えてやる」

 

と言う考えがあるといいます。

 

 

 

特徴

 

鍛朧銀四方鉢や鍛朧銀盛器、南鐐銚子などの

 

田口壽恒の作品は、一見シンプルで

 

美しいラインが特徴です。

 

しかし実際は微妙な凸凹や厚みがあったり

 

田口壽恒は「それを楽しんでいる」

 

と言った趣旨の発言もしています。

 

作品制作において同じ物は全く生まれないので

 

その偶発性が作品として個性になっているようです。

 

 

 

田口壽恒の作品によく使われる技法

 

・四分一

 

3:1の合金のことです。

 

また金も付け加える事でより綺麗に輝きます。

 

朧銀と言う別名も生まれるほどです。

 

・鍛金

 

金属を立体的に叩き伸ばす技法です。

 

・焼きなまし

 

四分一は金属の中では硬い方とは言え

 

壊れやすい性質にあります。

 

そこで加熱させた後に冷やす作業をします。

 

それが焼きなましで、独特の跡が出やすい

 

と言った特徴もあります。

 

 

 

田口壽恒の現在

 

田口壽恒は現在娘と共に

 

作業を行っているとの事です。

 

鍛金の作業だけを取っても半世紀以上行っており

 

これからも娘と共に積極的な作品作りが期待できます。