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2018.12.07
骨董品

滝和亭【帝室技芸員/南画】

滝和亭(たきかてい)

 

南画家の滝和亭は、1830年に江戸で生まれました。

 

印名には「和亭居士」、「蘭田香者」、「謙」、

 

「臣謙和印」など20以上もの印名があります。

 

7、8歳の頃に佐藤翠崖に学び

 

その後、荒木寛快や片桐桐隂、大岡霊峰、

 

坂本浩然に師事しました。

 

やがて長崎に遊学し、長崎南画三筆とも呼ばれた

 

日高鉄翁に南画を学んでいます。

 

その間には清国人の陳逸舟らとも親交を持ち

 

明清画を学びました。

 

24歳になると江戸に戻り幕府を支え、

 

諸国を歴遊したあと、56歳で江戸に帰っています。

 

その後はウィーン万国博覧会やシカゴ万国博覧会、

 

フィラデルフィア万国博覧会などに作品を出品し、

 

内国勧業博覧会、内国絵画共進会で受賞しました。

 

そして1893年、63歳のときに

 

帝室技芸員に任命されています。

 

 

 

滝和亭の作品の特徴と技法

 

滝和亭は幼少期から荒木寛快らに師事しながら

 

南宋や北宋の画風を学んでいました。

 

その後16歳頃には、文人画家大岡雲峰から

 

南画四条派と写実的な技法を。

 

それからは長崎の鉄翁祖門の門下で長崎南画を学び、

 

様々な技法や画風を習得しています。

 

滝和亭の作品の特徴は

 

南画特有の優美で華麗な美しさと、

 

題目を大胆な構図で描いている点です。

 

伝統的な構図や色彩を用いて、

 

モチーフを繊細に描いています。

 

中でも花鳥画や人物画の華麗な画風は、

 

高く評価されました。

 

花弁や鳥の羽などは一枚一枚丁寧に、

 

とても緻密に描かれ、モチーフの特徴を

 

的確に表現しています。

 

彩色された作品も、墨絵による作品も、

 

きめ細やかな筆使いで南画の美しさを際立てています。

 

 

 

滝和亭の評価される所以

 

滝和亭のその高い描写力は、

 

近代の美術史においても高い評価を得ており、

 

その実績と美術界の貢献度の大きさは

 

高く評価されています。

 

明治期には、ウィーン万国博覧会や

 

フィラデルフィア万国博覧会、

 

シカゴ万国博覧会などに出品を重ねて受賞するなど、

 

国外でもその才能は認められています。

 

国内では外務省、宮内省の絵画御用も務め、

 

帝室技芸員となりました。

 

さらに竜池会、東洋絵画会、

 

日本美術協会にも従事して

 

日本画の保護、発展のために尽力しています。

 

西洋美術の融合を図った新派とは一線を図り、

 

その伝統美術の隆盛に力を注ぎました。