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2019.02.07
骨董品

清水南山【帝室技芸員/彫金】

清水南山(しみずなんざん)

 

清水南山は、1875年に

 

広島県三原市で生まれた彫金家です。

 

また日本画家でシルクロードとの結び付きが強い

 

平山郁夫の祖先しても知られています。

 

清水南山は広島県としては初めての

 

東京美術学校の特待生としても知られており、

 

日本画を学ぶ絵画科から彫金科に移りました。

 

そして21歳で東京美術学校彫金本科を卒業すると

 

研究科において片切彫りを得意とする加納夏雄や、

 

刀装具・装飾品を作ってきた海野勝珉から

 

教えを受けます。

 

その後、洋風彫刻の教えを受けている藤田文蔵から

 

塑造の技術を取得し、香川県立工芸学校で

 

教壇に立ちました。

 

また1919年から26年間、東京美術学校でも

 

教授として指導に努め、在職中の1934年、

 

59歳のときに帝室技芸員に認定されています。

 

 

 

特徴と代表的作品

 

清水南山の作品の特徴は、

 

加納夏雄と海野勝珉から受け継いだ金工技法によって

 

作品を格調高く仕上げている所にあります。

 

代表作には第10回の帝国美術院展覧会で出した

 

「梅花文印櫃」や、

 

東京国立博物館が現在所持している

 

「梅花図鍍金印櫃」などが挙げられます。

 

また宮内省の依頼により作った

 

「黒味製鍍金の金燈籠」などもあります。

 

 

 

技法

 

■金工技法

 

金工金属を使って行う鍛金作業によって出来た工芸品

 

またその技法を指します。

 

型に溶けた状態の金属を入れ込む

 

鋳金から始まりますが

 

2種類以上の金属の素材を使う事もある、

 

奥深い世界となります。

 

固まった後はそれを叩いたり、彫ったりして

 

一つの作品として作り上げていきます。

 

■滅金

 

鍍金とも呼びます。

 

金メッキの言葉を聞いた事があると思いますが

 

滅金は”めっき”と呼び、金属に別の金属のものを

 

覆う技法を指します。

 

■塑造(そぞう)

 

粘土などを使って像を形作る技法です。

 

インドや中央アジアで広まった技法が、

 

日本には唐時代に伝わり

 

奈良時代でピークを迎えています。

 

清水南山は1915年に香川県立高松工芸学校での指導を

 

病気で辞めた後、奈良に移り住み、

 

そこで奈良の美術の研究をしています。

 

そのため、より塑造に対して

 

詳しくなった側面がある事が考えられます。

 

 

 

積極的に教えを広めた清水南山

 

清水南山は金工技術の作品を残した他に、

 

積極的に後進の指導にあたった事も

 

功績の一つと言って良いと思われます。

 

また奈良に移り住み研究で学んだ経験も、

 

東京美術学校での教授としての指導に

 

活かされていたことは想像に難くありません。