蒔絵師池田泰真は
1825年、西尾藩士池田新五郎の子として
江戸で生まれました。
幼名は七五郎といいます。
11歳の時には柴田是真の門下生となり、
そこから25年間、是真の内弟子として
画や蒔絵を学び、墨形塗、青梅波塗、青銅塗、
砂張塗、などの技術を会得しました。
17になると師と共に日光・奥羽の名所旧跡を周り
21歳時には小田原・江ノ島など湘南地方にも
写生の旅に出ています。
その旅が契機となり後に
鶴岡八幡宮の什宝の修理に従事しています。
その後も京都、和歌浦、琴平、
小倉、長崎などを遊歴しました。
1859年には浅草で印籠、煙管筒などを制作して
丸利や宮川、坂倉などの袋物商に納入しています。
やがて48歳のときにウィーン万国博覧会に出品した
蒔絵額が進歩賞牌を受け、
その後国内外の展覧会に出品し
受賞を重ねていきました。
そのほか、日本美術協会の委員を務めたり
日本漆工会の発足にも携わっています。
このように門人の育成や、
日本美術博覧会の審査員を務めるなど、
漆芸の第一人者として
漆工界の発展に寄与した実績が認められ、
1896年、71歳の時に
帝室技芸員に任命されました。
池田泰真は、四条派の絵師の下で画法を学び、
独自の「漆絵」を創作しています。
その作風は基本的には
師である是真の影響を受けた蒔絵額面、
漆絵など、是真と同じ系統の作品を制作しました。
これらは伝統的な器物に
江戸風の小気味良い作風で表現されています。
巷でも人気を博したその蒔絵の技法は秀逸で
小品を得意とし、
小気味良い粋な作品が多く見られます。
代表作は、「秋田蒔絵小箱」や
シカゴ万国博覧会に出品した
「江之島蒔絵額」(東京国立博物館蔵)が有名です。
池田泰真が評価される所以は、
その優れた作品にもありますが、
弟子を多く養成している点もあげられます。
「薬研堀派」と称せられた一派から
優秀な弟子たちが輩出され、
その後も名品の多くを世に発表しています。
池田泰真のその温厚で物静かな性格は愛され
品格を備えた名匠と呼ぶにふさわしい人物でした。
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