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骨董品
2019/06/27

永楽和全【工芸作家/陶芸】

永楽和全(えいらくわぜん)

 

永楽和全は1823年に生まれました。

 

またその父は、千家十職の一部を担う

 

永楽善五郎の十一代目である

 

永楽保全としても知られています。

 

永楽和全は1843年、父が隠居したのをきっかけに

 

永楽善五郎の名前を12代目として

 

引き継ぐ事になりますが、21歳と言う年齢で

 

父の作った借金の返済をしなければならないと言う

 

苦労を強いられます。

 

とは言え幼い頃からその才能に注目されてきた氏は

 

義理の弟である宗三郎の手伝いもあり、

 

仁清窯跡に御室窯を構えたり、明治時代には

 

神社仏閣において、茶会に使われる茶道具類を

 

作る事となりました。

 

やがて1866年には加賀大聖寺藩により山代で

 

二人の息子と九谷焼の指導を受け持っています。

 

代表作には色絵花鳥図銅鑼鉢、色絵金彩唐子遊図鉢や

 

色絵金銀彩有職文二段重などがあります。

 

 

 

千家十職について

 

表千家と裏千家、武者小路千家の三千家と

 

強い繋がりのある、三千家の為の茶道具を作る

 

十の家柄を指します。

 

明治時代に千家十職として定義され、

 

作家性を打ち出すよりも千利休の嗜好を

 

忠実に反映した道具作りがベースにあります。

 

 

 

作風

 

永楽和全の作品はよく複写物に特徴がある

 

と言われています。

 

交趾や安南に金襴手や染付、

 

呉須や万暦と言ったものを模写しますが

 

それらは忠実に再現すると言うよりも、

 

ある程度くだけたやり方を行うため

 

大らかさがあると言われています。

 

なおそれらの複写の技術も父から学んでいますが

 

独特のくだけた作風は、借金返済に追われる

 

と言った時代を過ごしてきたからこその苦労が

 

反映されてとの事だと言われています。

 

 

 

複写した技法

 

■金襴手

 

磁器によって赤絵や色絵に、金彩を入れたものです。

 

色絵と金彩による華やかさが

 

織物の金襴を思い出す事から、金襴手と

 

名付けられています。

 

また金襴手は永楽和全の代表的な技法の一つ

 

としても数えられ、永楽和全の金襴は

 

当時の時代に歓迎され氏の評判を高めました。

 

■染付

 

白色の状態の素地の上から呉須で下絵付を行い

 

また釉薬を重ねてから焼成作業を行う技法を指します。

 

呉須によって藍色文様へと変わっていきます。

 

■交趾焼(こうちやき)

 

中国の明時代終盤から清代までに広まった、

 

南部にある交趾地方で作られた陶器を指します。

 

三彩釉のような柔和な色合いが特色となっています。

 

 

 

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