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骨董品
2018/11/22

氷見晃堂【人間国宝/木工芸】

氷見晃堂(ひみこうどう)

 

氷見晃堂は190610月に石川県にて生まれました。

 

商家の子供として生まれ

 

金沢の伝統工芸品に触れやすい環境で育った

 

と言われています。

 

そして15歳の頃

 

金沢市小将町尋常高等小学校を出ると、

 

指物師の北島伊三郎に師事し修行を始めました。

 

また3年後の1924年には

 

唐木細工の池田作美からも教えを受けています。

 

この頃から氷見晃堂は

 

いくつかの木材の加工法を研究しており

 

1946年に第1回公益社団法人日展に初入選したのちは

 

独学で学び、指物や、途絶えていた砂磨き法の

 

復活を成功させました。

 

これらの功績が認められ、1970年、64歳のときに

 

人間国宝に認定されました。

 

 

代表作としては大般若趣分経之箱、桑縁月形風呂先、

 

莨盆などがあります。

 

なお、木工芸で人間国宝として認定されたのは

 

2番目にあたります。

 

 

 

技法

 

■指物

 

氷見晃堂が北島伊三郎から受けた教えのひとつに

 

接着剤や釘を使用しないことで

 

木目の美しさを見せる技法があります。

 

また指物は江戸指物や京指物と分かれており

 

江戸指物は江戸歌舞伎役者が使っていたものが起点。

 

京指物は平安時代に、

 

貴族文化の中で栄えていきました。

 

■砂磨き

 

江戸時代まで隆盛を見せた技法です。

 

木材を砂で磨くことで柔らかい部分が研磨され

 

硬い部分が目立つようになります。

 

その為、木の本来の美しさが浮かび上がる

 

と言われています。

 

■銀線縮れ象嵌

 

氷見晃堂は戦後に蒔絵師の松田権六と出会う事で、

 

銀線縮れ象嵌の技法も獲得しました。

 

縮れた金銀の中の材質を入れる技法を指します。

 

 

 

■特徴

 

氷見晃堂の作品は大きく3つの時代に分かれる

 

と言われています。

 

前期は華やかな印象を受ける作品群。

 

中期は反対にシンプルな作品。

 

後期は前期と同じ様に、原点回帰であるかのように

 

華やかな作品群となっているようです。

 

また桑材もよく使われています。

 

 

 

幅広く作った氷見晃堂

 

氷見晃堂は箱や机、棚や風炉先屏風などを

 

よく作っています。

 

作品の幅の種類が多いのは確かですが

 

これらは全て「指物」として扱われるものです。

 

氷見晃堂は多くの作品を制作する中で

 

指物の文化を今に伝える事を

 

目的にしていたのが伺えます。

 

 

 

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