横山操は1920年1月に、西蒲原郡吉田村で生まれました。その後17歳の頃に県立巻中学校を出てから上京。光風会会員の石川雅山の家に頼り、版下やポスター制作の補助も行いながら腕を磨くと、1938年に光風会展にて『街裏』を発表し、早くも初入選となります。当初は洋画家を目指し、こうして10代で初入選を果たした横山操でしたが、まもなく石川雅山からの強い影響を受けて日本画家になることを決めて、翌年には川端画学校へ入学しました。
日本画家転向後もその才能は発揮され、第2回新興美術院展で入選。さらに1940年の第12回青龍展の場で、活動初期の代表作となる『渡船場』が受賞となるなどしていきます。ところが同じ年に戦争に駆り出され、画家として復帰するのはその10年後となっています。終戦後からは青龍社が主な活躍場所となり、その時期の活動履歴としては1954年、横山操が30代の頃であった第26回青龍展で、奨励賞を受賞した『変電塔』。そして2年後の第28回青龍展で青龍賞となった『炎炎桜島』などがあります。
また1959年には轟会を立ち上げ、1961年にアメリカ旅行を実行。
1962年には、日本画の新しい可能性のために青龍社を抜けると1965年から多摩美術大学教授として後進の指導を行い、また同年にはアメリカ旅行の経験を元にした作品『ウォール街』を発表しました。
やがて1973年4月、作品の制作の最中、53歳で息を引き取っています。
横山操は煤や石灰と言ったものなどをキャンバスに豪快に使う、骨太で大きなスケールの作品が特徴的と言えます。
そうすると一見地味な作品に思えるかもしれませんが、赤や青などのカラー色と漆黒の相性は良く、また洋画のようなテイストを感じられると言った指摘もあるのです。激しさもあれば、そこに静けさも合わせた作品もありますが、こう言った作風は現在の人々の背中を押してくれると言われています。
なおそのテイストは自身の戦争経験があるからでは?といった考察もなされています。
これらの特徴がある横山操の作品は必ずしも称賛されているわけではなく、その強い迫力も手伝って戦後において物議を醸すものとなりました。また話題性も獲得していると言った側面も横山操にはあり、1957年発表の東京で発生した男女の自殺によって、五重塔が消失した後の姿を描いた『塔』(東京国立近代美術館に所蔵。)
1960年には自分で作品を燃やし、また電力設備を描いた『変電塔』などもその前後に発表していますが、1960年に発表した『赤富士』シリーズは画家としての人気を獲得しています。
しかしながら、1971年には多量飲酒の理由で脳卒中となり、以降は左手での作品制作を余儀なくされています。その時の作品として挙げられてるのが、1972年の『むさし乃』(三鷹市美術ギャラリーに所蔵)で、元々ある作品の繊細さが分かりやすく現れていると言った指摘もあります。
■青龍社
1928年に元・日本美術院の川端龍子が立ち上げました。多くの人々のための団体とし、横山操は1951年に研究会と言う形で参加。また青龍社には家の中で飾れるサイズの日本画と言う範疇を超えて、大きなサイズの日本画を飾る目的がありました。
ところが横山操が第34回の青龍展にて『十勝岳』を出す予定が、そのサイズが大きい為にサイズの変更を求められたのをきっかけに、脱退となります。その後1966年に川端龍子が息を引き取ったのを理由に、青龍社は解散となりました。
■轟会
1959年に設立メンバーには横山操の他に石本正や加山又造などを迎えて結成されました。第1回発表会は東京の銀座にある村越画廊であり、新進気鋭として注目されていた3人でもあります。
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