森陶岳(もりとうがく)
森陶岳(本名:才蔵)は
1937年岡山県備前市で生まれました。
また窯元六姓家の森秀次の長男でもあります。
1959年に岡山大学特設美術科を出て
一時は就職するものの、
その3年後に自身の作品作りを開始。
またその次の年に日本伝統工芸展にて
初入選を果たしました。
1966年の「瀬戸と備前・新鋭十人展」にて
出品した備前大壺を東京国立近代美術館が購入し
同年には日本工芸会正会員となっています。
翌年には日本工芸会中国展において総裁賞を獲得。
4年後の1971年には日本陶芸展や
京都・東京国立近代美術館の
「現代の陶芸―アメリカ、カナダ、
メキシコと日本」展に招待出品となるなど
60年代後半から70年代初頭は名を大きくあげ
広めていった時期と言えます。
古備前(鎌倉時代から桃山時代の時期の備前焼)
について惹かれていた森陶岳は、
その後30代中頃から大窯について深く学び始め
実際に数々の大窯造りに着手。
以降1996年に
岡山県指定重要無形文化財保持者に認定されたり
2002年には備前焼作家としては
初の日本陶磁協会賞を受賞しました。
2005年に文化庁長官から表彰を受けるなどして
現在に至ります。
数々の大窯造りに成功
森陶岳は自身が強く興味を持っていた古備前から
中世の大窯焼成について構想を練り、
全長46メートルとなる築窯を
兵庫県相生郡にて始めます。
1979年に造り上げるとその次の年に火入れを始め
そこから備前大甕・大壷を造り上げました。
その後、岡山県瀬戸内市にて
全長53メートルの寒風大窯と
全長85メートルの森陶岳大窯を造ります。
さらに2015年には
森陶岳大窯での窯焚きも成功させました。
関連用語の細かい解説
・備前焼
岡山県備前市伊部を中心にして誕生しています。
古くは古墳時代の後期の須恵器が元となっている
と言われていますが
鎌倉時代から桃山時代の時期の備前焼が古備前
と言われるのに対し、江戸時代のからは
伊部焼と区分されています。
光沢を出すためのガラス質の釉薬は使わずに
1200度から1300度の高温で焼き上げ
粘土の鉄分である茶褐色の色が基本ですが、
様々なその時の環境によって焼き上がりは異なるため
全く同じ色や模様が出ることはありません。
・窯元六姓家
江戸時代後半に活躍した陶工の古伊部神伝録が記した
「古伊部 神伝録」にも登場しています。
元は地方窯の備前窯の流通を強化するため
江戸時代の藩が仕切りました。
その中で南・北・西に大規模となる
大きな共同窯が造られると同時に、
木村と森、寺見や頓宮。金重や大饗からなる
6家の窯元で製作体制がスタートとしています。
風土や歴史を内包した森陶岳の作品
森陶岳は作品を作り
それで大きく名を馳せる事に満足せず、
大窯造りも行っていく点が立派です。
森陶岳の作品を通して作家としての感性や、
土地の風土や歴史に触れる事が出来ます。
片づけ始める前にご相談ください
眠っている品物に思わぬ価値がある場合があります。
遺品整理業者・リサイクル業者は、骨董美術品類に高額をつけることはできません。
さらに処分費もかかります。無料査定・買取で賢い遺品整理・蔵整理をお勧めいたします。
買取専門店KURAYAは,骨董品,金・プラチナ、ブランド品、ブランド時計、ダイヤモンド、切手、古銭、勲章、日本刀・鎧兜、掛け軸・絵画、版画、おもちゃ・ノベルティ、 高級食器、珊瑚、翡翠・鼈甲・琥珀、カメラ、鉄道模型,、着物・小物、鉄瓶・茶道具 ,墨・書道具など確かな目で高額買取いたします。
買取専門店くらやは、新しいもの・古いもの、どんなお品も対象に鑑定する買取専門店としてオープンいたしました。貴金属・ブランド品買取をはじめとし、 古物・切手の買取・骨董品の買取に力をいれております。 ご自宅に眠っている貴金属・ブランド品・骨董品などはございませんか?古物・貴金属・ブランド品などを整理したい方、 現金が必要な方、お引越しで荷物を整理したい方、遺品整理、古い蔵を取り壊して中身を処分したい方など、様々なお客様からご利用いただいております。
新しい物・古い物、どんなお品も対象に査定する