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骨董品
2020/08/07

朝倉響子【彫刻家/東京都/朝倉文夫】

朝倉響子(あさくらきょうこ)

朝倉響子は1925年12月に東京で生まれました。なお本名は矜子と言い、父は彫刻家で『餌ばむ猫』や『墓守』などが知られている朝倉文夫です。さらに姉は画家や舞台美術家として活動した『働く人』や『近松心中物語』などが知られている朝倉摂と、芸術一家でもあります。

朝倉響子は姉と共に絵について習っていたのですが、父が自ら開く朝倉彫塑塾にて、他の人を育てている自信から娘たちは学校には通わせず、義務教育は家庭教師の教えで補うと言う環境で育てられてきました。絵画から彫刻を作るようになった朝倉響子は1939年の第12回朝倉彫塑塾展覧会にて作品を発表。1942年に新文部省美術展覧会で『望』が初入選となり、1948年には日本美術展覧会の場でも特選を獲得しました。そこからも4年間、日本美術展覧会で特選となり審査員としても活躍しているのですが、1956年には日本美術展覧会の場から離れています。

その後は個展での活躍が目立つのですが、1960年には集団現代彫刻の設立に加わりました。また1979年には第7回長野県野外彫刻賞を受賞し、数年後、第13回中原悌二朗賞・優秀賞を獲得。1985年にはそれまでの活動をまとめた作品集『Kyoko』を出版し、21世紀となった2010年には上野の森美術館ギャラリーにて個展を開催しています。

 

そして2016年5月、90歳で息を引き取りました。

 

 

朝倉響子の作品の特徴は?

朝倉響子の作品は、現代的で洗練された少女・女性像が表現されているところに特徴があります。女性像自体のスタイルが良い作品が多く、またアクティブに生活しているような雰囲気があると同時に、繊細で達観性もある所で現代女性らしさを現しているのです。

なお高いファッション製の感じられる着衣像が目立ちますが、新文部省美術展覧会や日本美術展覧会での発表時期にはどれもが女性像で、また裸体が多いと言った傾向もあります。

 

 

朝倉響子の作品はどう評価されているのか?

大衆性のある朝倉響子の現代的な作品群は、商業施設や駅前など多くの人が集まる場所にて、存在が浮かず自然に設置できていると言った評価があります。

また2005年に発表された彫刻の森美術館にある『アリサ』は、ハーフ女性をモデルにしている所が現代的にも感じ、英語の作品タイトルも多いのは、朝倉響子の作品の特徴を表しているように思います。

 

代表作

 

住友ツインビルにて設置された 『NIKE』 と 『SUMMER』。

また『ふたり』や『フィオーナとアリアン』などがあります。

 

 

各ワード紹介

■朝倉彫塑塾

朝倉文夫が経済的に困難状態にある若手作家のために、1937年に自宅とアトリエに設置しました。増改築を相次いでし、朝倉文夫が息を引き取った後は1967年に公開し、2001年に国の有形文化財に認定されました。

 

■集団現代彫刻

前衛彫刻家の繋がりを強めるために、朝倉響子の他に昆野恒や野崎一良と言った38人のメンバーによって、1960年に設立されました。また当時は戦後と言う時代背景と、現代美術に勢いがあったと言う指摘があります。

 

 

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