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2016.10.11
骨董品

旭日章・・・戦前の日本の勲章

旭日章とは

旭日章は、1875年(明治8年)4月10日に、日本で最初の勲章として勲一等から勲八等までの8等級が制定されました。 翌1876年(明治9年)には旭日章の上位に大勲位菊花大綬章が新設され、1888年(明治21年)にはさらにその上位に大勲位菊花章頸飾が置かれました。 また、同じ1888年(明治21年)には、勲一等旭日大綬章の上位に勲一等旭日桐花大綬章が追加制定され、旭日章は9等級で運用されています。

 

デザインは、八方向へ伸びる旭光を持つ日章。古来からの日本の紋章に用いられてきた旭日の紋をモチーフにしています。地金は銀で、勲五等(双光章)までは全体もしくは一部に金鍍金が施されています。紐(章と綬の間にある金具)は、日本国政府の紋章がモチーフで、皇室の副紋でもある桐の花葉、勲四等(小綬章)以上は五七花弁を持つ桐紋、勲五等(双光章)以下は五三花弁を持つ桐紋の意匠を持っています。外輪の旭光部は白色の七宝が施され盤面とフラットになるよう丁寧な研磨がなされ、中央に配される淡い球状に盛り上がった日章は宝石と勘違いされることもありますが、ここも二酸化セレンを用いた赤色のガラスです(極初期の物のみ七宝)。綬は織地白色、双線紅色と定められており、白の織り地を赤の帯が両脇を縁取る綬が用いられています。大綬章は大綬を右肩から左脇に垂れ、中綬章は中綬をもって喉元に、小綬章以下は小綬をもって左胸に佩用します。重光章(勲二等)の正章のみ右胸への佩用となります。
全ての旭日章は裏面に「勲功旌章」の刻印が施されています。

 

勲五等双光旭日章

画像は「勲五等双光旭日章」