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骨董品
2020/01/30

後藤貞行【彫刻家】

後藤貞行(ごとうさだゆき)

 

後藤貞行は185012月に、

 

現在の静岡県である駿河国で生まれました。

 

父は現在の和歌山に該当する紀州藩士で

 

その次男として育っていきます。

 

幼い頃から様々な文武を学んでいたこともあり

 

20代後半になろうとしていた時期に、

 

軍事顧問団として訪れていた

 

フランス人のオーギュスタン・デシャルムから

 

西洋画について教えを受ける機会が訪れました。

 

これをきっかけに後藤貞行は、

 

写真術や石版画と言ったような

 

美術における幅広い分野を学んでいました。

 

30代の時には

 

軍馬補充部の後進となる軍馬局にて働き、

 

そこでは日本の近代彫刻の第一人者となる

 

高村光雲から教わり、1884年には

 

念願であった天皇の愛馬である

 

「金華山号」の銅像を造ります。

 

やがて1890年には東京美術学校に務め

 

そこでは高村光雲に指導を受けながら

 

『楠木正成像』の馬の部分や、

 

『西郷隆盛像』の犬の部分の制作を

 

担当しました。

 

 

 

作風

 

後藤貞行は自身がイメージとして持っている

 

馬の立像を造り上げた事で知られています。

 

また人間にはないような体格と筋肉を再現するために

 

解剖を行ったようで、それは

 

軍馬局に務めていた環境もあって出来た事が

 

十二分に考えられます。

 

作品は、馬が人の気持ちを

 

見透かしているような側面も再現されている

 

とも言われており、

 

とにかく愛情を持っていると言う馬を

 

真摯に立像として形作っています。

 

なおその為もあってか、“馬専門の彫刻家”や

 

“馬の後藤”と言ういわれも

 

後藤貞行には付いています。

 

とは言えそこまでに至るには苦労があったようで

 

多くの木彫り業を営んでいる人に

 

聞こうとしては拒否をされ、

 

その中で元々知っている高村光雲から

 

教わることになったようです。

 

 

 

自身がいる環境の中で作品を造った後藤貞行

 

自身の好きな馬が戦争の道具として使われるのは

 

後藤貞行自身としても

 

胸が痛む部分もあったと思います。

 

しかし率先した気持ちで解剖をするなど

 

自身の環境をきちんと利用した点に

 

後藤貞行自身の信念の強さも感じられます。

 

なお西洋画について学んだ経験もあってか

 

人にあげるものとしてガッシュと

 

岩絵具を使った馬の絵画も描いていたようです。

 

後藤貞行が現在の、

 

軍馬として使われていない馬を表現する時

 

どのようにするのか。

 

想像が膨らむところでもあります。

 

 

 

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