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2019.05.09
骨董品

平山郁夫【文化勲章/日本画】

平山郁夫(ひらやまいくお)

 

平山郁夫は19306月に広島県瀬戸田町で生まれます。

 

17歳のときに東京美術学校に入学すると

 

小林古径や安田靫彦と共に

 

日本美術院の三羽ガラスに数えられる

 

日本画家の前田青邨から教えを受けました。

 

23歳の頃には第38回日本美術院展覧会において

 

作品を発表すると初入選となり、

 

その後も受賞を続けます。

 

30代半ばには日本美術院同人となり

 

49回日本美術院展覧会においては

 

『仏説長阿含経巻五』が文部大臣賞を受賞しました。

 

これらの功績を経て、平山郁夫は

 

1998年、68歳の時に文化勲章を受章しています。

 

 

 

作品の特徴と背景

 

平山郁夫の作品は仏教の教えを

 

テーマとして描いている事が、

 

特徴の一つとして取り上げられます。

 

特に第44回再興日本美術院展にて出した

 

『仏教伝来』が有名で、活動初期に発表した

 

仏伝シリーズとシルクロードシリーズの原点

 

とも言われています。

 

それは

 

「東京オリンピックでは聖火はシルクロードを渡るべき」

 

と言う新聞記事を見ての発想によるもので、

 

僧の玄奘三蔵がただ平和のためだけに

 

旅をしている姿が描かれました。

 

また、作品の背景には

 

平山郁夫自身が学生時代に働いていた先で

 

被爆をした経験もあります。

 

被爆時に死には至らなかったものの

 

強い恐怖感の残った平山郁夫は、

 

その思いを作品に込めるようになりました。

 

『仏教伝来』はその中の一つで、

 

写実的と言うよりも幻想的に描いており

 

作品からは平山郁夫自身や玄奘三蔵の

 

内面性を感じ取れるように見えます。

 

文化遺産の保護活動も行う

 

仏教伝来などは幾度となく50年間もの、

 

シルクロードの旅をしてきた事から生まれたものです。

 

またその旅の中、文化遺産が壊されている風景も

 

何度も目にしてきました。

 

そう言った経験を経て平山郁夫は

 

世界の文化遺産の保護活動をし、

 

文化財赤十字構想や平山奨学金の設立も行っています。

 

 

 

その他の関連用語の解説

 

玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)

 

日本では元にして描かれた、

 

西遊記の三蔵法師が有名です。

 

インドから中国に仏教を教えた事で知られています。

 

シルクロード

 

別名「絹の道」と言われる

 

西洋からローマへ渡る絹や金銀なども運ばれた

 

貿易路です。

 

玄奘三蔵もシルクロードを渡ったとされています。

 

文化財赤十字

 

世界的にも貴重なシルクロードですが、

 

盗難や戦争による文化遺産の破壊が相次ぐ事から

 

平山郁夫が私財を投げうったものです。

 

もちろんシルクロード関連だけでなく

 

熊本地震被災文化財復旧にも

 

現在は関わっています。

 

 

 

平山郁夫が伝えたい事について

 

平山郁夫の作品は、作品自体の素晴らしさのみならず

 

そこに込められた平和についてのメッセージや

 

文化保護についての意識などについても

 

称賛されています。

 

またその平山郁夫の思いは、作品展示以外にも

 

現在でも行われている文化財赤十字の活動などで

 

汲み取る事が出来ます。