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2019.02.14
骨董品

岡鹿之助【文化勲章受賞/洋画】

岡鹿之助(おかしかのすけ)

 

洋画家の岡鹿之助は、1898年に東京で生まれました。

 

父は劇作家の岡鬼太郎で、

 

岡鹿之助はその長男にあたります。

 

中学2年生の頃から父の知人の岡田三郎助に

 

デッサンを学びました。

 

21歳のときには東京美術学校西洋画科に入学し、

 

卒業後は渡仏し、パリに拠点を置きました。

 

藤田嗣治のアトリエを借りて制作活動をしながら

 

絵やフランス画壇、パリでの生活について

 

藤田嗣治の指導を受けます。

 

そして藤田の後押しもあり、サロン・ドートンヌに

 

「風景」を出品し、入選しました。

 

この頃より岡は、自信の作品の足りない部分に気づき、

 

以後油彩画のマティエールについて

 

研究を重ねるようになります。

 

また、ブルターニュの田舎でひと夏を過ごし、

 

この時の制作活動が、今までのアカデミックな表現から

 

脱却した岡鹿之助の独自の画風を生み出す

 

大きなきっかけとなりました。

 

1939年に約15年間のフランス滞在を終えて帰国すると

 

「春陽会」の会員になり、

 

その後は生涯「春陽会」を中心に

 

作品を発表し続けました。

 

そして、1952年に第5回美術団体連合会に出品した

 

「遊蝶花」が芸能選奨文部大臣賞を受賞、

 

58歳のときには現代日本美術芸術展にて

 

「雪の発電所」が最優秀賞、

 

66歳のときには日本芸術院賞を受け、

 

その後日本芸術院の会員となります。

 

これらの功績が認められ、1972年、74歳のときに

 

文化勲章を受章しました。

 

 

 

岡鹿之助の作品の特徴と技法

 

岡鹿之助の作品の特徴は

 

「点描画法」を用いている点にあります。

 

キャンバスの地の質感を最大限に生かすために

 

厚塗りを用いず、

 

点描写や擦筆によって繊細なタッチで

 

キャンバスに同系色の点を並置して

 

堅固なマティエールを

 

完成させようとしていました。

 

考え抜かれた構図でヨーロッパの古城や

 

美しい花々などを幻想的に描き、

 

代表作には「積雪」、「遊蝶花」、

 

「雪の発電所」などがあり

 

静寂で幻想的な風絵画を多く描きました。

 

著書には「油絵のマティエール」(1953年)

 

があり長年にわたって研究した

 

油彩技法の研究成果を掲載しています。

 

 

 

岡鹿之助の評価される所以

 

岡鹿之助の評価される点は、

 

日本から渡欧した作家の多くの筆致が、

 

強調的でフォーヴ的な感情表現に

 

傾倒していった風潮の中で、

 

知的な分析に基づいた画面構成を確立した点です。

 

この成果は、日本の洋画家の中でも

 

かなり特異な立場と言えます。