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骨董品
2019/01/31

山元春挙【帝室技芸員/絵画】

山元春挙(やまもとしゅんきょ)

 

山元春挙(本名:金右衛門)は1854年11月

 

滋賀県膳所で生まれます。

 

打出小学校を卒業したのち、10代前半で

 

京都の日本画家である野村文挙に学び、

 

四条派の教えを受けます。

 

1885年には野村文挙が東京に移り住んだ為に

 

師匠でもある森寛斎から

 

そのまま四条派の教えを学び続けました。

 

翌年には京都青年絵画研究会展で「呉孟」や

 

「菊に雀」の作品で一等褒状を受賞しています。

 

また1891年には、複数の動物を合わせた妖怪の

 

鵺の絵で知られる竹内栖鳳、菊地芳文達と共に

 

青年絵画懇親会を結成しました。

 

やがて山元春挙は全国絵画共進会において

 

「菊慈童」を受賞したり、1907年に新設された

 

文部省美術展覧会にて審査員に任命される等して、

 

京都を代表する絵画家として存在感を示し、

 

竹内栖鳳と共に京都の重鎮として

 

知られるようになります。

 

これらの功績が評価され、1917年、63歳の時に

 

帝室技芸員に任命されました。

 

他の作品としては「富嶽之図」や「緑紅親和」、

 

「江畔即興図」などがあります。

 

 

 

特徴

 

山元春挙の作品の特徴は、四条派をベースにしながら

 

西洋の技法を取り入れている所にも表れています。

 

西洋の絵画で見られる遠近法や、

 

写実的な描写を入れた事は海外に注目される

 

きっかけとなり、1926年にフランス政府から

 

シュヴァリエ・ドラ・レジョン・ドヌール勲章を

 

与えられるまでとなりました。

 

また、明治天皇も生涯の最期まで、氏の絵を愛していた

 

と言う逸話も残されています。

 

山元春挙の画風は色彩が非常に豊かで、

 

1931年の「瑞祥」は仙人の住む土地を題材とした

 

実在しない場所を描いたにも関わらず、氏の創造力が

 

果敢に発揮されている作品として知られています。

 

そしてこれらの作風は山元春挙による

 

丁寧な自然観察と、写真の技法も使われていた事から

 

成り立っていると言われています。

 

 

 

四条派について

 

京都を代表する日本画の一派です。

 

緻密な描写と豊かな情感の併せ持った作風で知られる

 

京都四条在住の、松村月渓が始祖と言われています。

 

元は写実的作風の円山派に、南宗画をベースにした

 

南画の考えが加わったものとも言われています。

 

 

 

積極的に培った経験を教えた山元春挙

 

山元春挙は後進への教育も積極的に行っています。

 

55歳のときには新設された京都市立絵画専門学校で

 

教授となり、また1926年に建てられた

 

京都市立美術工芸学校でも教鞭をふるいました。

 

さらに1894年には月並会の教えを受け継ぐ

 

如雲社の委員となり、1948年には

 

初の女性文化勲章受賞者となる上村松園が、

 

如雲社から誕生します。

 

 

 

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