洋画家の小磯良平は、1903年に神戸市で生まれました。
兵庫県立第二中学校に在学している時から
油彩画や水彩画に親しんでおり、
この時には同級の友人で詩人の竹中郁とも
交流があったといいます。
そして、1922年に東京美術学校西洋画科に入学し、
藤島武二に師事し絵を学びました。
同期には牛島憲之や萩原高徳、山口長男などがいます。
やがて、在学中早くも1925年の第6回帝展で
『兄弟』が初入選を果たし、翌年の第7回帝展では
『T嬢の像』が特選を受賞、その画才を発揮しました。
そして首席で卒業すると同期らと
「上杜会」を結成したのち、1928年から1930年まで渡仏し
パリのグランド・シュミエールへ通い、
ヨーロッパ各地を周り多くの美術作品を見学しました。
この間には、ドガやロートレック、セザンヌ、
マティス、ドランなどに影響を受け
古典なども積極的に学んでいます。
以降、26歳のときにはサロン・ドートンヌに出品した
『肩掛けの女』が入選、帰国後に第13回帝展で
『裁縫女』が特選を受賞しました。
戦後1950年には東京芸術大学で教壇に立ち、
51歳のときに神奈川県逗子市にアトリエを構えています。
制作活動の末、55歳のときには
第5回現代日本美術展に『家族』を出品し、
大衆賞を受賞しました。
1971年には東京芸術大学の名誉教授となって
神戸市に移住し、約2年後には
愛知県立芸術大学客員教授に就任、同年に
赤坂迎賓館の音楽や絵画を主題にした
壁画制作に掛かっています。
これらの功績が認められ、1979年には文化功労者に選任
その後日本芸術院会員となりました。
1983年、80歳のときには文化勲章を受章しています。
小磯良平の作品は的確な線描による知的な構成力と
清楚な色調からなる静謐典雅な作風が特徴的です。
その美しい作品は洋画画壇の作家として
とても人気が高く、卓越した油絵の技術で
主に女性肖像、群像を得意としていました。
代表作には、『踊り子』、『舞妓』、『斉唱』
などがあります。
また、新聞小説の挿絵も多く手がけ、
朝日新聞に連載された川端康成の
「古都」などの挿絵も描いていました。
小磯良平は戦前・戦後を通じ清廉、典雅な画風で
気品ある婦人像を多く描き、独自の世界を確立しました。
その功績は大きく、神戸市名誉市民でもあり、
1987年には兵庫県立近代美術館に
「小磯良平記念室」が開設されています。
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