小林古径は、1883年2月に新潟県で生まれました。
1899年に上京すると
人物・花鳥などの挿絵で名を馳せた
梶田半古に弟子入りします。
また歴史画や人物画、花鳥画を得意とする前田青邨や
大和絵の技法を受け継ぐ安田靫彦と共に、
日本美術院の三羽ガラスと呼ばれるようになりました。
1910年には、独自の世界観を発揮した今村紫紅や
安田靫彦と共に紅児会に参加。
古くからの日本の文化と、現在の日本での
解釈の仕方について考えるようになります。
その後1914年には日本美術院の再興にも携わり
1944年、61歳のときには帝室技芸員に
認定されました。
代表作には『孔雀』や『清姫』。
『竹取物語』や『いでゆ』などがあります。
小林古径は猫や浄心、大毘古命図など、
身近なものをテーマにした作品が多く
それを日本画の基礎を忠実に守った上で、
洗練かつ清潔感のあるタッチで描いている所に
特徴があると言われています。
また新古典主義とも呼ばれ、
色合い豊かな作風も氏の持ち味です。
■日本美術院
1898年に美術にも携わった思想家の岡倉天心が
東京美術学校校長を辞めた事で作った団体です。
小林古径は日本美術院の設立のメンバーとして入り
またその中では若手とされています。
■紅児会
当時数多く存在した絵画団体の中でも、
大和絵師の集まりと言われています。
紅児会は岡倉天心を支持し、現代における
新しい美術のあり方について考えていきました。
■新古典主義
18世紀後半から欧州地方で始まった考えです。
ダイナミックな構図やテーマよりも、
厳格で洗練された構図が特徴と言われています。
主に欧州地方であって日本ではないのですが、
小林古径から新古典主義の作風が感じられた事から
その指摘があると思われます。
小林古径は、数多くの日本画家達と関わってきた事は
刺激になったと思われます。
身近なテーマで作品を描くにも、
実際に景色を見るだけでなく、他の日本画家達と
日々の生活の話をしてきたからとも考えられます。