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骨董品
2018/09/27

大角幸枝【人間国宝/鍛金】

大角幸枝(おおすみゆきえ)

 

大角幸枝は昭和20年に静岡県掛川市にて生まれました。

 

24歳で東京藝術大学美術学部芸術学科を卒業したのち

 

鹿島布目の技術で有名な鹿島一谷や

 

柳川派12代目として知られている桂盛行、

 

打出や接合せの技法に突出した関谷四郎から

 

鍛金の教えを受けます。

 

昭和62年に銀打出花器の『風濤』で

 

日本伝統工芸展の日本工芸会総裁賞を受賞しました。

 

また、平成26年に銀打出し花器の『風韻』で

 

日本伝統工芸展日本工芸会保持者賞を受賞します。

 

そして平成27,70歳の時に、女性の金工家として

 

また掛川市出身としても初めて

 

人間国宝に認定されました。

 

 

 

特徴

 

大角幸枝の作品は、流れるような文様で

 

波や風、雲や流水と言った、形が定まらない

 

自然のものを現している所が

 

特徴のひとつだと言われています。

 

いくつもの技法と銀も用い

 

それらが作品の中で一体となっています。

 

制作している作品の多くは

 

花器や茶道具、書道具と言ったもので

 

生活の中で使ってもらえる事を信条としています。

 

 

 

よく使われる技法

 

・彫金

 

金属を彫ったり削ったりする作業の事です。

 

・鍛金

 

鍛金は金槌と当金を使って

 

立体物を作る作業の事を指します。

 

職人によっては叩いた跡を目立たないようにしたり

 

敢えてその跡を楽しむ為に

 

消さないと言った人もいます。

 

・象嵌

 

素材に、質感や色の違う素材を

 

嵌め込む作業の事を言います。

 

大角幸枝の場合は象嵌の作業で、波や風、雲や流水

 

と言った自然の風景を現す文様を表現し

 

氏の行う象嵌は「布目象嵌」に分類されると

 

言われています。

 

 

 

作品作りの背景

 

「鍛金による日常で使われる道具作り」と言うのは

 

大角幸枝自身が海外に目を向けてきた事が

 

起因しています。

 

駆け出しの時からシルクロードや中東と言った

 

海外の工芸品に触れ、また昭和63年に

 

文化庁芸術家在外研修員として、

 

イギリスに1年間滞在していた経験があります。

 

そう言った中で学んだのは、海外では金属製ものが

 

生活道具として当たり前に使われていると言う

 

日本にはない文化でした。

 

また結果を重視しがちでそそくさと過ごして

 

時間をゆっくりと味わっていない

 

現在の日本を、顧みてほしいと言う思いも

 

作品作りには込められているようです。

 

 

 

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