お役立ち情報
骨董品
2019/08/22

大樋年朗【文化勲章/陶芸】

大樋年朗(おおひとしろう)

 

陶芸家の大樋年朗は

 

1927年に大樋窯九代長左衛門の長男として

 

石川県金沢市に生まれました。

 

22歳の時に東京美術学校(現東京藝術大学)

 

工芸科鋳金専攻を卒業し、

 

1950年に日展に初入選を果たすと

 

以後1956年と1961年に北斗賞、1967年からは

 

日展審査員を11回務めています。

 

その後1982年には第14回日展で花器『歩いた道』

 

(東京国立近代美術館収蔵)が文部大臣賞、

 

また3年後には花三島飾壺『峙つ』

 

(日本芸術院会館収蔵)が

 

日本芸術院賞を受賞しました。

 

 

そのほか60代の時には金沢大学教授や

 

日本陶磁協会理事に就任、1997年には

 

サッチャー英国元首相に碧釉花瓶を献上しています。

 

さらに1999年には日本芸術院会員となり

 

続けて2004年には文化功労者に認定され

 

2011年、84歳の時には文化勲章を受章しました。

 

その後、現代工芸美術家協会理事長も務めています。

 

2016年、89歳の時には大樋陶冶斎を襲名し

 

著書に「楽焼きの技法」(雄山閣)、

 

「茶陶 大樋」(渓水社)、

 

「茶のやきもの『中国朝鮮』」(淡交社)、

 

「大樋長左衛門窯の陶芸」(淡交社)などがあります。

 

 

 

大樋年朗の作品の特徴と技法

 

大樋年朗は、その作品によって

 

名前を使い分けています。

 

大樋焼の当主として創作する際には

 

「十代大樋長左衛門」、

 

日展や日本現代工芸美術展や個展など

 

自由な創作活動の際には「大樋年朗」

 

を使用しています。

 

元々、大樋焼は

 

裏千家の茶道と樂焼の流れを汲んでおり

 

1666年に金沢の大樋町で築窯しました。

 

その後、延々と大樋の土、

 

轆轤を使用しない手捻、飴釉で

 

侘び寂びの精神を伝承してきました。

 

作品には一貫して

 

大樋年朗の“創意創作”の意思が込められています。

 

単なる伝統や古典を継承するだけでなく

 

独自の創意工夫を加えていくことで

 

大樋年朗作品として評価を得てきました。

 

 

 

大樋年朗の評価される所以

 

大樋年朗は、その活動を

 

海外にも積極的に拡げています。

 

1995年にヨーロッパに赴いてからは

 

その後20ヶ国以上の国々を訪れています。

 

また、陶芸以外の分野にも意欲的に関心を寄せ

 

絵画や漆芸、書などにも精通していました。

 

その伝統的な確かな技術を礎に、

 

現代的なアートを想起させる自由な発想の作品を

 

多く発表して評価を得ています。

 

 

 

一覧に戻る

このカテゴリの最近のお役立ち情報

片づけ始める前にご相談ください

賢い遺品整理・蔵整理

眠っている品物に思わぬ価値がある場合があります。

遺品整理業者・リサイクル業者は、骨董美術品類に高額をつけることはできません。

さらに処分費もかかります。無料査定・買取で賢い遺品整理・蔵整理をお勧めいたします。

  • KURAYAにご相談ください

    • どのように物が売れるのか知りたい
    • 骨董品などの遺品整理に困っている

    買取専門店KURAYAは,骨董品,金・プラチナ、ブランド品、ブランド時計、ダイヤモンド、切手、古銭、勲章、日本刀・鎧兜、掛け軸・絵画、版画、おもちゃ・ノベルティ、 高級食器、珊瑚、翡翠・鼈甲・琥珀、カメラ、鉄道模型,、着物・小物、鉄瓶・茶道具 ,墨・書道具など確かな目で高額買取いたします。

    買取専門店くらやは、新しいもの・古いもの、どんなお品も対象に鑑定する買取専門店としてオープンいたしました。貴金属・ブランド品買取をはじめとし、 古物・切手の買取・骨董品の買取に力をいれております。 ご自宅に眠っている貴金属・ブランド品・骨董品などはございませんか?古物・貴金属・ブランド品などを整理したい方、 現金が必要な方、お引越しで荷物を整理したい方、遺品整理、古い蔵を取り壊して中身を処分したい方など、様々なお客様からご利用いただいております。

査定・買取依頼する
簡易WEB査定